持ち家か賃貸か、生命保険か火災保険か。お金が貯まるのはどっち?

 持ち家か賃貸か、住宅ローンはボーナス払いか一律平均払いか......お金が絡む二択は、どちらが正解なのか迷ってしまうものが実に多い。 『一生お金に困らない! 新・お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム)は、そんな究極の二択を通して、資産を増やすのに役立つお金の知識を得られる1冊。

 「持ち家VS賃貸」、「生前贈与VS遺言書」など、よく比較されやすい二択に回答しながら、必要な知識を身につけられる。著者の菅井敏之さんは、銀行員と不動産賃貸オーナーを経験。お金を「貸す側」「借りる側」両方の視点を持つ、お金の専門家だ。 今回は、本書から4つの「どっち!?」を抜粋し、紹介したい。

??家主500人の本音

1、「持ち家派」か「賃貸派」か、お金持ちになるのは、どっち? 持ち家か賃貸か、というのは永遠のテーマだが、菅井さんは、「私は断然『持ち家派』です」と断言する。

「『資産をつくる』という目的があるときは、(賃貸は)いいことは何ひとつありません。単にお金が出ていくだけで、そのお金が返ってくる見込みはゼロなのです。わざわざそんなもったいない状況を好む理由が見当たりません」

 菅井さんは、特に高齢者が賃貸住宅を借りることの難しさを指摘している。家主が500人ほど集まった講演会で、「70歳以上の高齢者を積極的に入居させたい」人は1人もいなかったそうだ。

高齢者が住居を借りるのは大変......

高齢者が住居を借りるのは大変......

 さらに、現役時代には問題なく払えていた家賃が引退後は重い負担になること、家賃の安いところに引っ越そうとしても高齢では良い物件がなかなか見つからないこと。これらの事情から、賃貸よりも持ち家を推奨している。2、災害多発時代、必要なのは「生命保険」と「火災保険」、どっち? 現在、現役世代の多くの人が、なんらかの生命保険に加入しているのではないだろうか。だが、菅井さんによると、万一の備えとしてもっと意識を向けるべきなのは「火災保険」だという。50歳を境に生命保険から火災保険によりウエイトを置き、もし未加入なら加入すべきとのこと。 理由は、日本が災害多発地帯であるためだ。地震はもちろん、台風や土砂災害など想定できるリスクが多くある。ただし、火災保険にさえ入れば全ての災害による被害をカバーできるというわけではない。保険商品やオプションにより補償内容は多岐にわたる。 それなのに、火災保険料は家の購入費用や家賃に比べて少額のため、とりあえずすすめられたものに加入する人が多いそうだ。これからの人はもちろん、すでに入っている人も、補償内容や適用範囲、オプションを丁寧に見直してみよう。

??住宅ローンを返しすぎて入学金が......

3、クレジットカードを持つなら「2枚」か「4枚」か、どっち? あなたは今、クレジットカードを何枚持っているだろう。カード会社によって、ポイント還元などさまざまな特典があるため、たくさん持っている人も多いのでは。 けれど、菅井さんの答えは「4枚より2枚」。本書で、クレジットカードをたくさん作ることの「落とし穴」を指摘している。

クレジットカードには落とし穴が?

クレジットカードには落とし穴が?

 中でも気になるのが、クレジットカードの枚数が多いほど、うっかり「入金遅れ」になってしまう事態が発生しやすいという点だ。カードで買い物して、引き落とし口座の残高不足に気づかず、支払いを忘れてしまったとする。もちろん、これは金融機関の信用情報に記録されてしまうことになる。 このようなケアレスミスを防ぐためにも、菅井さんは、クレジットカードは予備を含めて2枚にしぼり、決済口座を給料振込の口座にすることを勧めている。4、「繰り上げ返済する」か、「手持ち現金を貯める」か、得するのは、どっち? 最後は、住宅ローンを組んだときの返済プランについての悩ましい二択。同書で解説しているのは、次のようなケースだ。

・借り入れ金3000万円・返済期間30年・金利1.2%・一律平均払い(ボーナス返済なし)

 ボーナスは住宅費には使わず、返済額は収入の20%以下に抑えている。この場合、以下のどちらが正解と思うだろうか。

1.まとまった資金を住宅ローンの「繰り上げ返済」にあて、期間を短縮するか、または返済額を減らす。2.住宅ローンはそのままにして、まとまった資金は「貯金」にまわす。

 本書では、どちらが良いかは本人のライフプランによると前置きした上で、「むやみに繰り上げ返済する必要はない」と回答している。なぜなら、住宅ローンは金利が安い有利なローンだから。

「住宅ローンを返しすぎ、子どもの大学入学金が足りなくなったケースをしばしば耳にします」「お金が足りなくなって、住宅ローンより金利の高い学資ローンや教育ローンでお金を借りれば、かなり損をしてしまいます」

 自分や配偶者・子どもの年齢などをふまえ、これから必要になるであろうお金がどれくらいか、慎重に見極めたい。 本書は、こうした悩ましい二択を、全部で27問取り上げて丁寧に回答している。避けては通れない、お金のよくある疑問をすっきり解消してくれる1冊だ。(文・犬飼あゆむ/ライター)

※画像提供:アスコム

(BOOKウォッチ編集部)

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