うその見抜き方、お願いを聞いてもらう方法も。今すぐ試したくなる心理学テクニック

 どうして占いを信じてしまうの? なぜ「限定」と書いてあると買ってしまうの? そんな日常の疑問から、相手のうそや本音を見抜く方法、無理なお願いを受け入れてもらうテクニックまで。すべて心理学が答えてくれる。 『思わずためしてみたくなる マンガ 心理学1年生』(宝島社)は、日常で役立つ心理学を、4コママンガと解説でわかりやすくレクチャーしてくれる本だ。今日からすぐにでも使える心理学テクニックを、本書から3つご紹介しよう。

??うそは行動に表れる

 人はうそをつくとき、特徴的な行動をしがちだ。まず着目するのは視線。相手が遅刻の言い訳をしているとき、右上を見ながら話していたら、それはうそかもしれない。人は、過去のことを思い出すときは左上、未来や未知のことを考えるときは右上を見る傾向があるのだ。うそは現実に起こっていないことなので、うそを考えるときは右上を見がちになる。視線がキョロキョロと泳ぐ・目を合わせない、まばたきの回数が多い・まばたきの時間が不自然に長いなどもうそをついているときの定番の行動だ。 うそをついているとき、無意識に自分の体に触れることがある。これは「自己親密行動」といって、不安なときに誰かと一緒にいたいという欲求を、自分に触れることで満たそうとする行動だ。相手が腕組みをしたり、髪をかき上げたり、のどもとを触ったりしていたら、うそをついているかもしれない。また、身ぶりや顔つきでうそがバレないように、手や顔を隠すこともある。ポケットに両手を入れたり、口もとを触ったり、鼻を掻いたりしていないかにも注目しよう。 行動でうそかどうか判断できなければ、話をより詳しく聞いてみてほしい。話がうそなら、どこかうわの空のような、ちぐはぐな表情や口調になるはずだ。あるいは、普段は口数の少ない人が、やけに詳しく話し続けている場合も注意。「話が順調に進めばバレずにうそをつきとおせるのでは」という気持ちから、会話が途切れないように話し続けている可能性がある。以上のようなポイントを押さえておけば、相手のうそを見抜けるかも。反対に、自分がうそをつくときには、お伝えしたような行動をしないようにくれぐれも注意しよう。

??OKしてもらいやすくなる頼み方とは?

 もしあなたが人に何か頼み事をしたいなら、成功率が跳ね上がる頼み方がある。たとえばゴミ捨てを頼むとき、「このゴミを捨てに行ってくれない?」とだけ言うよりも、「今忙しいから、このゴミを捨てに行ってくれない?」のように、理由を添えて言うと相手が応じやすくなるのだ。 ランガーという心理学者の実験で、「コピーを5枚先にとらせてほしい」と頼むとき、理由を言わない場合に比べて、理由を言った場合は承諾率が30%も高くなることがわかったそうだ。しかも、5枚という少ない数なら、「急いでいるので」という正当な理由はもちろん、「コピーする必要があるので」という意味のない理由でも結果は変わらなかった。人に頼み事をするときは、簡単でもいいので何か理由を添えてみよう。

??お願いや交渉は食事中に

 頼みづらいお願いや交渉があるなら、食事の席で話してみるのがよさそうだ。食事の心理効果を狙った交渉術を、「ランチョンテクニック」と言う。ラズランという心理学者が、被験者に対して食事の前と食事の間に話を聞かせる実験をおこなったところ、食事前と比べて食事中のほうが聞いた意見を好意的にとらえることがわかったそうだ。 これは、食べる快感を脳が「会話の相手や内容への好意」と思い込むことと関係している。また、食事をすると分泌される、セロトニンやオキシトシンといった幸せを感じさせるホルモンも、一緒に食事をする相手に親しみを抱かせる。話しづらいことは食事に誘って切り出してみよう。きっと好意的に受け入れてくれるはずだ。 本書にはほかにも、「限定」「続きはこのあと」などが気になってしまう理由や、好印象を与えながら断る方法など、気になる心理学が盛りだくさん。心理学のテクニックを、あなたも日常に取り入れてみては?

【目次】Chapter 1 心理学って何の役に立つの?Chapter 2 なぞだらけの人間心理Chapter 3 他人の心は見抜ける!Chapter 4 人は思いのままに動かせるChapter 5 人づき合いをスムーズにChapter 6 ノーをイエスにする交渉テクCOLUMN 心理学の偉人たち

■齊藤勇(さいとう・いさむ)さんプロフィール 立正大学名誉教授。日本ビジネス心理学会会長。主な著書・監修書に『これならできる! 世界一やさしい心理操作テクニック図鑑』(宝島社)、『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 心理学』(西東社)、『イラストレート心理学入門』(誠信書房)、『誰とでも会話が続く「相づち」のコツ』(文響社)などがある。

※画像提供:宝島社

(BOOKウォッチ編集部)

関連記事(外部サイト)