テレワークで仕事と家事・子育ての両立が楽に...なんてならない。

「娘の夕飯の隣でエンドレスワーク」。そんな見出しに目が留まった。5月9日発売の「AERA(アエラ)2022年5月16日号」(朝日新聞出版)の「働き方」にかんする記事だ。「私のことかと思った」という人も少なくないのでは?

コロナ禍でリモートワークが定着し、通勤時間がなくなった分、家事や育児に時間をかけられるようになった......かと思いきや、実はそうでもない人も少なからずいるという実態が見えてきた。

取材を受けた不動産関連の広告営業職として働く40代の女性は、小学生の娘を持つワーキングマザー。コロナ以前は出張が多かったが、テレワークが中心になり通勤や営業先への移動時間がなくなったことで、「家族と過ごしたり家事の時間を捻出できたりしているのはありがたい」という。しかし一方で、以前は多くても1日4件ほどだったアポイントや打ち合わせが10件に増え、娘が学童クラブから帰宅する午後6時を過ぎても仕事が終わらなくなった。夕飯を食べる娘の隣で仕事をし、娘が寝た後や早朝にも仕事をする日々――。

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「アポはどんどん入ってくるし、無理をすれば対応できてしまう...」

ほかにも、朝7時や夜10時など、以前は考えられなかった時間に顧客と面談をするようになったというキャリアカウンセラーや、早朝・深夜でもSNSのメッセージに即レスせずにいられなくなったという広報担当者の事例も。

??エンドレスワークを避けるためには

 在宅勤務はメリットも大きい半面、オンとオフの切り替えが難しく、長時間労働になりがちだ。コロナ以前は子供のお迎え時間までになんとか仕事を終わらせ(もしくは明日に回し)、お迎え→帰宅→怒涛の家事・育児→子どもと寝落ち、というパターンだったワンオペのワーキングマザーも、自宅にいることで「続きは後で」ということが気軽にできるようになってしまい、どっちにしろ「ヘトヘト」という事態は変わらない。

働き方評論家で千葉商科大准教授の常見陽平さんは、こうした「エンドレスワーク」を避けるためには、私生活の時間を明確に確保するため、普段から周囲に予定を伝えたうえで、意識的にSNSから離れる時間を作る("つながらない宣言"をする)こと、資料作成は30分、アポイントの調整は10分など仕事にかける時間を決めること、やることとやらないことを明確に決めること、などをアドバイスしている。

さらに今号では、「フルリモート転職」の実情についても取材をしている。リモートワークで信頼関係を構築するために大切な「3つの共有」とは? 「もう出社は耐えられない」という人も、リモートワークで「こんなはずじゃなかった」という人も、参考になるはずだ。

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ほか、今号のアエラの見どころは下記の通り。

巻頭特集「沖縄をもっと知ろう」プーチンの「5月9日」イーロン・マスクがツイッター買収 どうなる「言論の自由」フランス・マクロン大統領 分断という病を治療できるか佐々木朗希、投げるたびに注目される理由性暴力への訴えを黙殺しないアジア系女性ヘイト「もう黙っていられない」なにわ男子の現在地 7人の「未来」は止まらない斎藤工 ウルトラマンを語るチャン・イーモウ 映画へのラブレターこの人この本 近藤麻理恵

※画像提供:朝日新聞出版

(BOOKウォッチ編集部)

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