もはや多数派。大学入試「総合型選抜」の鍵は親と高校?

 7月4日発売「AERA(アエラ)2022年7月11日号」(朝日新聞出版)の巻頭特集は、「大学入試のいま」。総合型選抜が躍進し、一般選抜で入学する学生が少数派となるなど、すっかり様変わりした大学入試の現在を取材している。

??入学後優秀なのは総合型選抜

 文部科学省によると、2021年度の総合型選抜での入学者数は20年前と比べて、私立は4.7倍、国公立は11.5倍に増えている。なぜここまで総合型選抜が拡大しているのか。募集人員全体に占める総合型選抜の比率が国公立大学で最も高い「総合型選抜のパイオニア」東北大学の滝澤博胤副学長は、総合型選抜の優位性を次のように説明している。

「1年生修了時の成績と大学での最終成績は強い相関がありますが、入試成績と入学後の成績はそれほど強い相関はありません。つまり、大学入学をゴールと捉える学生と、学びのスタートと考える学生では卒業時に大きな差が出るということ。総合型選抜の強みはここにあります」(滝澤副学長)

 入試の過程で自己分析が求められる総合型選抜を経て入学した学生は、目的意識が高く、入学後もよく勉強する「伸びしろのある学生」である可能性が高いということだ。実際、東北大における総合型選抜合格者の入学後の成績(4年間のGPA平均)は、一般選抜前期の入学者を文系・理系学部ともに上回っており、「卒業後の進路」などの満足度も高いという。

??「東大推薦」常連校の受験対策

 大学側が総合型選抜(旧AO入試)など推薦型の入試を拡大させている現在。生徒を送り出す高校側はどのように対応しているのだろうか。

 2022年度、東京大学の学校推薦型選抜で全国トップとなる3人の合格者を出した渋谷教育学園渋谷高等学校では、推薦型入試の要となる「書類に書くべき突出した力」をつけるための学習を行っているという。例えば、高校2年までに1万字の卒業論文を書く。全ての生徒が自分で研究課題を見つけ、論文作成に取り組む。宿泊行事や授業を通して発表する力もつけ、模擬国連をはじめとする各種大会にチャレンジする生徒もいる。東大の推薦型選抜に出願する生徒の多くがこうした大会で活躍した生徒たちだ。

 また、東大の学校推薦型選抜には教員側の努力も関わってくる。いずれの学部も、「なぜその生徒が出願要件を満たすといえるか」を教員が文章で示す必要があるため、担任が中心となって書類を作成し、進路部や学年主任がチェックする体制を取り、提出まで入念に書類を練り上げなければならない。推薦型選抜には学校の体制が大きく影響するようだ。

 近隣に予備校や塾がないのどかな地方の公立校であるにも関わらず、5年連続で東大の学校推薦型選抜や京都大学の特色入試に合格者を出している高校もある。山梨県北杜市立甲陵高校の進路主任を務める入山実教諭は、高い進学実績の理由として、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けていること、1学年120人という小規模校のため、生徒一人ひとりのことを学年の教員全員で把握できていることなどに加えて、「家庭のサポート」の影響を挙げている。

 北杜市は、近年は移住者増加が話題となっている地域。子育ては自然の中でのびのびと、本人の興味関心を伸ばす環境で育てたいという考えから、この地域に移住するという家庭もある。そのような家庭は子どもの教育に対しての思い入れも強く、合格した子のほとんどが首都圏からの移住組だという。

「合格した生徒の家庭は週末に東京の博物館に行ったり、親御さんが大学教授など専門家を見つけてアポイントを取って連れていくなど、子どもの関心に合わせて学びを深める支援をされていました」(入山教諭)

??Snow Man岩本の恐怖心克服法

 7月11日号の表紙は、「モエカレはオレンジ色」で、超シャイで真面目な、熱い消防士を演じたSnow Manの岩本照さん。未公開の"岩本兄弟エピ"、自己流の恐怖心克服法などを披露している。

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「AERA(アエラ)2022年7月11日号」(朝日新聞出版)

 そして岩本さんの"弟"として知られる向井康二さんの人気連載「向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン」は、先生の濱田英明さんとの「写真対決や!」。向井さんが照れるほどの近さで、大胆に顔だけ、目元だけを切り取った濱田さんの写真に注目だ。

 今号にはこのほか、以下のような記事を掲載している。

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画像提供:朝日新聞出版

(BOOKウォッチ編集部)

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