■オークス「カス丸の競馬GI大予想」  2歳女王サークルオブライフか桜花賞馬スターズオンアースか

trend_20220520145517.jpg

カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。いよいよダービーも来週に近づいてきて、今年の競馬も折り返し点になるじぇい。先週はヴィクトリアマイルでソダシが見事、優勝しカス丸も◎▲で馬単当てたきゃすう。今週は牝馬のダービーともいえるオークス(2022年5月22日、東京競馬場、芝2400メートル)だじぇい。ダービーとまったく同じコースを使うけど、牝馬には酷ともいえる長い距離きゃすう。過去10年を振り返ると、2013年を除いて、残る9年は3番人気以内が優勝してるじぇい。だけど近年は2ケタ人気が馬券に絡んでいて、予想は案外難しいきゃすう。大穴狙いのカスヨ姉さんの出番でもあるけど、春のGIシリーズはかつてないほど絶不調だじぇい。ここは汚名返上の絶好のチャンスきゃすう。

trend_20220520145643.jpg

■サークルオブライフは年が明けてからなぜ勝てない

カスヨ そうね、そろそろ当てないといけないわねえ。オークスは、スタート直後は桜花賞組が多くいるからペースが速くなりがちなんだけど、途中はダービーより緩むのよ。だから折り合いが大事ね。そして最後の直線の長い東京コースで他馬を出し抜く末脚の鋭さがあるかないかが、勝つ条件になるわね。私の本命◎はエリカヴィータよ。新馬戦を快勝後に挑んだフェアリーステークス(GIII、中山1600メートル)では2番人気を裏切り10着と大敗したんだけど、前走のフローラステークス(GII、東京2000メートル)では4番手のインコースで折り合って先行、逃げ馬をあっさりと捕らえて1着だったわ。フェアリーSは短い直線のためエンジンがかかるまで時間のかかるこの馬にとってはコースが合わなかっただけで、直線の長い東京コースになれば最大限の能力、つまり鋭い末脚を発揮できること間違いなしよ。名門、国枝栄きゅう舎が送り込む1頭。人気は同きゅう舎のサークルオブライフに譲ることになると思うんだけど、「2頭だしは人気薄を狙え」との格言もあるとおり、この馬の能力を信じてみるわ。

カス丸 ふーん、人気の一角だけど、3番人気以内とはいかないんじゃないきゃすう。末脚はいいけど、勝ち切るところまでいくかどうかだじぇい。ガジュマル爺の本命◎はアートハウスきゃすう。キャリア3戦しかなく、危険な人気馬との声もあるじぇい。

ガジュマル爺 今年はこの馬が一番強いはずじゃ。アートハウスは3戦で2勝と確かにキャリアが浅いのが気になるんじゃが、ここは本命じゃな。前走の忘れな草賞(リステッド、阪神2000メートル)が圧巻。昨年12月のエリカ賞(1勝クラス、阪神2000メートル。1番人気6着)以来の実戦だったが、スローペースの展開を中団(8頭立て)から、しまい3ハロン(最後の600メートル)を34秒0の脚で2着に3馬身差をつけての圧勝じゃ。能力の高さを見せつけたんじゃ。3戦すべてが2000メートルで、2015年のミッキークイーンや19年のラヴズオンリーユーなど数々の優勝馬を輩出している忘れな草賞経由のステップはオークス狙いであることは明らかじゃ。父スクリーンヒーローは2008年秋に9番人気ながら、その年のダービー馬ディープスカイを撃破してジャパンカップ(GI、東京2400メートル)を勝ち、初GI制覇を飾ったんじゃ。母のパールコードは2016年の秋華賞2着(勝ち馬はヴィブロス)、エリザベス女王杯4着(勝ち馬はクイーズリング)と好走。重賞には手が届かなかったんじゃが、鞍上はその母にも騎乗していた川田将雅騎手が桜花賞馬のスターズオンアースでなく、アートハウスを選択して騎乗するんじゃ。初の東京コースじゃが、このコースでGIを取った父譲りの走りと、母が見たGI制覇の夢を叶えるはずじゃ。

カス丸 ふーん、すてきなストーリーだけどやっぱりキャリアの浅すぎが気になるじぇい。それと阪神競馬場ばかりのレースで、左回りが初めてきゃすう。爺の対抗〇はナミュールだじぇい。末脚は今回のメンバーでも1、2を争うきゃすう。こっちが本命でもいいような気がするじぇい。

ガジュマル爺 ナミュールは前走の桜花賞(GI、阪神1600メートル)が1番人気に推されながら10着と散々だったんじゃ。桜花賞を勝っておれば、ここでも断然の1番人気候補のはずじゃったんだが。しかし、桜花賞を勝ったスターズオンアースとの差が0.3秒であれば、着順の数字ほど負けてはおらん。新馬戦(中京1600メートル)、赤松賞(東京1600メートル)は出遅れながらも快勝。阪神ジュベナイルフィリーズ(GI、阪神1600メートル。勝ち馬はサークルオブライフ)では外枠17番からの発走で、これも出遅れが響き、届かず4着。前々走のチューリップ賞(GII、阪神1600メートル)は課題のスタートを決めて中団を追走。勝負どころで馬群に包まれたものの、外を回って直線は上がり(最後の600メートル)最速タイムで快勝と、いずれのレースも33秒台の末脚で確実に追い込んできておる。カスヨのいう末脚なら、この馬がナンバーワンのはずじゃ。それより気になるのは馬格(約430キログラム)が小さいことじゃ。430キロ以下は馬券にならないとのデータもあるようじゃから、あまり揉まれることなくレースが進んでほしいところじゃ。

カス丸 過去10年で馬券になったのは416キロが一番軽い記録だじぇい。体重が増えて出てくるといいきゃすう。カスヨさんの対抗〇はこれまた穴馬でルージュエヴァイユだじぇい。そんなに強いきゃすう。

カスヨ ルージュエヴァイユはね、新馬戦(中山1800メートル)は後方追走から直線上がり最速でハナ差の差し切り勝ち。続く2戦目のデイジー賞(1勝クラス、中山1800メートル)も中団から直線は外に出されてから抜群の手応えでゴール前差し切り勝ちと、これも末脚が魅力の1頭なのよ。前走のフローラSでは追い出しが遅れて5着と初めての敗戦となったけど、馬群を割ってくる根性と、3戦連続の上がり最速の末脚が魅力。2400メートルはどの馬にとっても未知の距離ね。最後は根性と決め手が勝負になるとみているけど、前走5着以下は近4年に限ると複勝率0%なので、高い評価はしているけど対抗どまりにしたわ。

カス丸 さて、単穴▲はカスヨさんも爺も同じでサークルオブライフきゃすう。2歳女王もしばらく勝鞍がないけど調子はどうなの、気になるじぇい。1番人気候補だし、本来なら爺が本命にしててもおかしくないきゃすう。

ガジュマル爺 そこじゃな。年が明けてからどうも善戦はするんじゃが、勝てないんじゃ。昨年は3連勝でGI、阪神JF(阪神1600メートル)を勝って、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞したんじゃが、今年は2戦して、3着、4着じゃ。前々走のチューリップ賞は直線伸びきれず、ナミュールの末脚に屈した。前走の桜花賞は4コーナーを15番手(18頭立て)から、上がり(最後の600メートル)33秒3の最速タイムで強烈に追い込んだものの、届かず仕舞いじゃ。敗れたとはいえ、GI馬の力は示したんじゃが......。直線の長い東京コースはGIIIのアルテミスステークス(1600メートル)勝ちがあるように経験済みじゃから、桜花賞で見せた脚ならば、東京コースでこそ生きてくるはずなんじゃ。追い切り(調教)の動きも良く、実力を見せつければ逆転もあるとみておるんじゃがな。

カス丸 ふーむ、結果がついてこないってわけだじぇい。さて、今年のオークスもアーモンドアイやデアリングタクトがいた年とは違って、ダントツがいないきゃすう。またまた伏兵の活躍があるレースかもしれないじぇい。イチ押しの伏兵をあげてもらおうきゃすう。

■末脚自慢の伏兵たち

trend_20220520145736.jpg

カスヨ 今回、私は2頭にしておくわ。まずはピンハイね。チューリップ賞では13番人気と低評価であったけど、直線は内をついて2歳チャンピオンのサークルオブライフに先着。桜花賞も同様に13番人気と低評価ながら直線でもしぶとく伸びで5着とオークスの優先出走権を確保したわ。人気のわりに好走しているけれど、今回も人気は低いと思うわ。頭まではないと思うけど、人気薄で2、3着に入るタイプよ。もう1頭は、ニシノラブウインクよ。勝ち上がるまでに5戦を要してしまったけれど、3戦目の未勝利戦ではのちの2歳チャンピオン、サークルオブライフの2着と能力は高いはず。前走のフラワーカップ(GIII、中山1800メートル)はポジションを取りにいって直線坂の上で抜け出しそうになったところをゴール前でスタニングローズに交わされて2着となったんだけど、見どころ十分の内容だったわ。三浦皇成騎手に初のGIタイトルをもたらすかもしれないわよ。

ガジュマル爺 カスヨは本当に穴狙いじゃな。来そうもない馬ばかりじゃ。わしは3頭挙げとくぞ。まずは桜花賞馬、スターズオンアースじゃな。牝馬クラシック2冠に挑むわけじゃ。2勝2着3回3着1回と6戦すべてが馬券圏内(3着以内)と超堅実。2戦目の未勝利戦勝ち(東京1800メートル)から勝てないレースが続いたんじゃが、2勝目が大混戦となった前走の桜花賞じゃ。1勝馬だったこともあってか、桜花賞では7番人気だったが、直線で他馬と激しく接触しながら馬群を割って伸びてハナ差の差し切り勝ち。なんとも見上げた勝負根性じゃ。3走前のフェアリーS(2着)や前々走のクイーンスカップ(GIII、東京1600メートル。2着)で1番人気に推されるなど、デビュー当初から素質の高さは評価されていたんじゃ。2400メートルの距離も、叔母にソウルスターリング(2017年のオークス馬)がいる血統なので問題はなさそうじゃな。オークスに出走した桜花賞馬はグレード制が導入された1984年以降、33頭が出走して9勝2着7回と、4割8分5厘の連対率は驚異的じゃから、この舞台での好勝負は必至とみる。ただ、鞍上が川田将雅騎手からクリストフ・ルメール騎手に乗り替わるのが、気がかりじゃな。2頭目はスタニングローズじゃ。前々走の1勝クラス、こぶし賞(阪神1600メートル)と前走のGIIIフラワーカップを連勝中で、ようやくこの馬の持ち味である末脚のキレが勝ちを呼び込むようになったんじゃ。昨年6月の2戦目、未勝利戦(阪神1600メートル)を勝った後、新潟2歳ステークス(GIII、新潟1600メートル。5着、勝ち馬はセリフォス)、サウジアラビアロイヤルカップ(GIII、東京1600メートル。3着、勝ち馬はコマンドライン)、デイリー杯2歳ステークス(GII、阪神1600メートル。5着、勝ち馬はセリフォス)と、いずれも重賞に挑戦し続けてきたんじゃ。しかも、こぶし賞まではどのレースも牡馬との混合戦とタフなレースを経験してきた。そのこぶし賞で負かしたセイウンハーデスがその後のプリンシパルステークス(リステッド、東京2000メートル)を勝ったことは大いにプラスに評価できるというもんじゃ。前走のフラワーCも4コーナーを3番手から抜け出すと後続を寄せ付けることなく優勝と、危なげなかった。父は2004年のダービー馬、キングカメハメハ。母ローザブランカ、母の父がクロフネという血統も魅力的。栗東の高野友和厩舎の2頭出しの1頭(もう1頭はナミュール)で、上昇度は一番のはずじゃ。最後の1頭がウォーターナビレラじゃな。6戦3勝2着3着が1回ずつ。先行して粘り込むレース運びは今回のメンバーでも飛び抜けて安定しているわい。唯一、馬券圏内(3着以内)を外したチューリップ賞も5着と掲示板は確保。休み明け初戦だったことを考えれば、逃げ・先行勢が崩れる展開の桜花賞で見せた「あわや」のシーン(ハナ差の2着)もうなずけるというわけじゃな。先行できることに加えて、コンスタントに33〜34秒台の脚を使えるのがこの馬の武器じゃ。鞍上のレジェンド、武豊騎手は1995年のダンスパートナー、翌96年のエアグルーヴの連覇以降、オークスでは勝ちがないものの3勝を挙げておる。1枠1番を引き当てた運の強さも加味すれば、無印にはできんのじゃ。

カス丸 これは迷うじぇい。スターズオンアースかと思ったけど、一番外枠にはいってしまったきゃすう。ここはいい枠順に入ったサークルオブライフが本命◎だじぇい。

関連記事(外部サイト)