2つの子宮を持つ女性が両方で妊娠していたと判明!

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AIざっくり要約

  • 米国在住の32歳女性が、2つの子宮のそれぞれで妊娠が判明した。
  • 17歳時に重複子宮を持っていることを知った彼女は、これまで片方の子宮で3児を出産した。
  • 12月25日予定の双生児出産に向けた医師の管理方法と課題が報告された。

実験的な機能のため、正確性を欠く可能性があります。記事本文と併せてご確認ください。

医学の世界は常に私たちを驚かせる発見で満ちていますが、時にはそれが一人の女性の生活の中で実際に起こることがあります。

米国に住む32歳のケルシー・ハッチャーさんの物語は、まさにそのような例です。

彼女は17歳の時に、自分体内に2つの子宮がある「重複子宮」という体質であることを知りました。

ハッチャーさんはこれまで3人の子供を片方の子宮を使って生みましたが、今回の検査によって両方の子宮が同時に妊娠していることが判明しました。

ハッチャーさんは検査結果を自身のインスタグラムに投稿しており、珍しい現象に多くの人々が注目しています。

目次

  • 2つの子宮による妊娠

2つの子宮による妊娠

2つの子宮を持つ女性が両方で妊娠していたと判明!
2つの子宮を持つ女性が両方で妊娠していたと判明! / Credit:clevelandclinic

米国に住むケルシー・ハッチャーさんは、32歳で3人の子供の母親です。

彼女は17歳の時に自分が「重複子宮」という珍しい体の状態を持っていることを知りました。

通常、女性の体には一つのハート型をした子宮がありますが、「重複子宮」では上の図のように、通常の子宮が左右に分かれたような形をしています。

それぞれの子宮は、左右の卵巣に接続されており、単独での妊娠が可能となっています。

また、重複子宮を持つ女性の中には、非常に珍しいケースとして、膣が2つある人もいます。

(※その場合、それぞれの膣は異なる子宮に繋がっているのです)

重複子宮は非常に珍しく、1000人の女性のうち3人(0.3%)程度しか存在しないと考えられています。

最近ハッチャーさんは再び妊娠していることが判明したため、超音波検査のために病院に向かいました。

すると驚いたことに、ハッチャーさんの2つの子宮のそれぞれに、女の子の胎児が存在することが判明しました。

彼女はインスタグラムに超音波検査の映像を乗せると共に「私たちはびっくりしました!最初の超音波検査の間、私たちはたくさん笑いました」と書き込んで投稿しました。

2つの子宮を持つ女性が両方で妊娠していたと判明!
2つの子宮を持つ女性が両方で妊娠していたと判明! / Crediy:ダブルハッチリング / Instagram

重複子宮を持つ女性は妊娠の合併症に直面することが多いですが、ハッチャーさんのこれまでの子供 3 人は全員、片方の子宮のみを使った正期産で健康に生まれました。

両方の子宮での妊娠は非常にまれで、ある医師はハッチャーさんは確率は5000万分の1だと言いました。

また別の医師は、それぞれの子宮で同時に妊娠する確率は約「100万分の1」と述べました。

医師によって算出方法が違うため数字にバラつきがあるようですが、とにかく珍しいケースなのは確かなようです。

実際、これまでに完全に別々の子宮で妊娠したケースは他に2件しか報告されていません。

(※最新の報告は2019年であり、バングラデシュにおいて20歳の女性アリファ・スルタナさん健康な双子を出産したことが報告されています)

ハッチャーさんの珍しい妊娠について、医師たちはその仕組みを次のように説明しています。

2つの子宮を持つ女性が両方で妊娠していたと判明!
2つの子宮を持つ女性が両方で妊娠していたと判明! / Credit:clevelandclinic

彼女の体には2つの子宮があり、それぞれの卵管から別々の卵子が降りてきました。

これらの卵子はそれぞれ異なる精子によって受精し、それぞれの子宮に着床しました。

つまり、ハッチャーさんが妊娠しているのは、一卵性双生児(同じ卵子と精子から生まれる双子)ではなく、二卵性双生児(異なる卵子と精子から生まれる双子)に近い状態となっているのです。

現在、彼女の2人の胎児は妊娠約34週目にあり、出産予定日は12月25日のクリスマスです。

ハッチャーさんは自然分娩を希望していますが、2つの子宮があるため、陣痛のタイミングが異なる可能性があります。

これは、片方の子宮で赤ちゃんが生まれた後、もう一方の子宮で赤ちゃんが生まれるまでに時間差があることを意味します。

実際に、2019年に報告されたケースでは、一方の子宮で生まれた赤ちゃんと他方の子宮で生まれた赤ちゃんの間に26日間の時間差がありました。

そのため、ハッチャーさんの場合も、陣痛の間隔が数時間から数日にわたって離れる可能性があります。

医師たちは、「両方の子宮に赤ちゃんがいる場合の管理方法を完全に理解している専門家はほとんどいない」と述べており、万が一の状況に備えて、帝王切開の準備も検討されています。

ケルシー・ハッチャーさんへのインタビューから、彼女の現在の妊娠に関するいくつかの興味深い事実が明らかになりました。

まず、彼女は今回の妊娠で以前の3回の妊娠よりも初期段階での疲労感が強かったことを感じています。

一般的に、妊娠は女性の体に多くの変化をもたらします。

これにはホルモンバランス、生理機能、さらには脳の構造にまで及ぶ変化が含まれます。

ハッチャーさんの場合、2つの子宮が同時に妊娠しているため、これらの変化が通常よりも激しく、それが疲労感の原因となっている可能性があります。

また、彼女のお腹は現在大きくなっており、その中央部には溝ができています。

これは、左右の子宮がそれぞれ独立して膨らんでいるために起こる現象です。

さらに、妊娠初期を過ぎた現在、ハッチャーさんは時々、お腹の左右で赤ちゃんたちの動きを異なる形で感じていると報告しています。

これらの報告は、重複子宮を持つ女性の妊娠がどのようなものであるか、そしてそれがどのように通常とは異なる体験であるかを知る貴重な情報と言えるでしょう。

参考文献

1 in 50 Million Chance: US Woman With Rare Double Uterus Is Pregnant in Both
https://www.sciencealert.com/1-in-50-million-chance-us-woman-with-rare-double-uterus-is-pregnant-in-both

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部

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