味園ユニバース
2023年08月19日 03時38分昭和スポット巡り|観光地|商店街|純喫茶|食堂
さてさて、千日前レポートの続きですが、コチラは言わずと知れた「味園ユニバース」。今回のレポも今更の極みですが、宜しくお付き合い下さい(汗。
味園ビルって、竣工は昭和40年代前半頃かと思っていたのですが、調べてみると意外と古く、昭和31年なんだそうですね。とはいえ、今までに改修工事は何度も繰り返しているはずなので、どこまでの部分が竣工時のままの状態なのか気になるところですが、このトレードマークともいえるネオンサインは、竣工時のものなんだろうか。昭和30年頃の銀座の写真を見ると、当時の流行なのか、ネオンサインだらけだったりするので、もしかしたら、このサインも竣工時のままなのかも知れない。
それにしても、このネオンサインから醸し出される凄まじい昭和感は、いったいどこから来るものなんだろう。「味園」のロゴデザインも当時ならではといった感じですけど、そういう形の問題ではない、当時にしか出し得ないオーラのようなものがある気がします。
名称が「味園ユニバース」なのに、「味園」と「ユニバース」の看板が完全に分離しているのが面白いです。この看板はフォントの感じからして流石に竣工時のものではないと思いますけど、もし竣工時のままだとしたら、かなりのハイセンスですね。
一階部にある、クールでモダンな雰囲気のバー。ナショナル製のレアなペンダントライトが複数吊るされています。
コチラは、上階へと繋がる螺旋状のスロープ。ほぼ直線を使わずクネクネと畝っている感じや、オレンジ色の塗装がサイケデリックしています。手すりに関しては70年代頃のものだと思いますが、このスロープ自体は竣工時のままなのかな? もし、こんなに流曲線が多用された建築が昭和31年に存在したのなら、僕自身の建築に関する年代的な認識を改めなくちゃいけないなぁ。まあ、それはそうとして、このスロープは、いろんな角度から沢山撮ったので、以降、ざっと載せて締めたいと思います。
柵状に張られた鉄筋は安全性を重視したものだと思いますが、見た目的にもカッコイイです。
吹き抜け具合がゾクゾクします。
天井から吊るされたペンダントの照明器具も、ゴツゴツしたデザインで渋いです。
途中のフロアからスロープを見た様子。という事で、千日前レポートはこれでおしまいですが、大阪レポートはもう少し続きます。
味園ユニバース
大阪府大阪市中央区千日前2丁目3−9