浅間丸「憧れのハワイ航路」出港(1928年10月11日)

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 「晴れた空♪ そよぐ風♪ 港出船の♪ ドラの音楽し♪」、昭和23年(1948年)に発売された石本美由起作詞、江口夜詩作曲、岡晴夫が謡う「憧れのハワイ航路」の冒頭の歌詞です。ハワイ航路を楽しむ様子を歌ったものですが、作詞の石本美由起さんはハワイ航路の乗船経験はありませんでした。そこで郷里の広島県の山から見ていた瀬戸内海を航行する商船の思い出に小説や映画のハワイの知識を織り交ぜて作詞をしたそうです。

 当時、ハワイ旅行は高額で一般庶民からは縁遠いものでした。ですから「憧れのハワイ航路」というタイトルとハワイ航路の乗船経験のない石本さんの歌詞がかえって大衆受けしたのだろうと思います。ハワイ航路の想像をかきたてるような歌詞で良かったのでしょう。

 さて「憧れのハワイ航路」のハワイ航路とは当時の日本郵船の貨客船「浅間丸」が就航していたホノルル経由の横浜ーサンフランシスコの航路のことです。「浅間丸」は三菱造船の長崎造船所で建造されました。昭和2年(1927年)9月10日に起工、昭和3年(1928年)10月30日に進水、昭和4年(1929年)9月15日に竣工しました。外国船との顧客獲得の競争のために建造されたため、当時の日本の貨客船としては豪華な作りで「太平洋の女王」と呼ばれました。

憧れのハワイ航路の浅間丸
憧れのハワイ航路の浅間丸

 「浅間丸」は昭和4年(1928年)9月16日に長崎を出港して香港に向かいました。同年10月8日に横浜港に入り翌11日に上客570名を乗せてハワイのオアフ島ホノルル経由でサンフランシスコに向けて出港、これが最初の太平洋横断航海の憧れのハワイ航路となりました。同年12月24日、クリスマスイブの日にサンフランシスコに到着、ロサンゼルスを経由で横浜港に戻りました。

あこがれのハワイ航路/岡 晴夫(本人ステージ)

 

 「憧れのハワイ航路」は映画化もされ昭和25年(1950年)4月1日に公開されました。 原作はサトウハチロー、監督は斎藤寅次郎、脚本は八住利雄、主役として岡晴夫、相手役として美空ひばりが出演しました。

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