ビートルズの最後のライブ(1969年1月30日)

ビートルズ最後の屋上ライブ

 1962年10月5日、イギリスのリバプール出身のバンド、ビートルズがシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューしました。「ラヴ・ミー・ドゥ」はミュージック・ウィーク誌トップ50で17位でした。約1ヶ月後の11月5日に発表した2枚目のシングル「プリーズ・プリーズ・ミー」がメロディー・メーカー誌のトップ50で1位となると、ビートルズは一躍脚光を浴びて人気グループとなり、ここにビートルズの輝かしい歴史がスタートしました。

 ビートルズは数年後にはワールド・ツァーを開始し、世界各国で最も有名な大人気のロックバンドになりました。1966年6月には武道館で日本公演を行いました。1966年10月にワールド・ツァーが終了すると、ビートルズはスタジオ録音を中心とした音楽活動や映画制作を進めました。

 1969年1月、レコーディングと映画の撮影のため映画スタジオでトゥイッケナム・スタジオでゲット・バック・セッションを開始しましたが、メンバー同士の人間関係の悪化が目立つようになってきました。ポール・マッカートニージョージ・ハリスンが対立し、ジョージが参加を拒否します。話し合いの結果、ジョージは復帰することになりましたが、彼の要望により、スタジオをビートルズのアップル・コア社があったサヴィル・ロウに移動し、セッション・プレイヤーとしてビリー・プレストンを参加させての再開となりました。

 このスタジオで録音された楽曲はアルバムとして直ちにリリースされず、次作「アビイ・ロード」が1969年9月に先に発表されました。このことから長らくの間ビートルズが最後に収録したアルバムは「アビイ・ロード」と考えられていましたが、1990年代になってゲット・バック・セッションが「アビイ・ロード」の発表後も続いていたことが判明しました。これによってビートルズの最終アルバムはゲット・バック・セッションの録音を中心に制作された「レット・イット・ビー」であることがわかりました。

 さて、ビートルズはゲットバックセッションの中でライブ・コンサートを収録する計画を立てていました。このコンサートは事前に通知されることなく、1969年1月30日午後にアップル・コア社の屋上で行われました。突如としてロンドンのビジネス街で始まったビートルズのコンサートを見ようと、路上ではたくさんの人がアップル・コア社の屋上を見上げ、近くのビルの屋上にもたくさんの人が集まり、警察がビートルズの演奏を制止するために出動する事態となりました。

 ビートルズは警察官が屋上に到着した後もそのまま演奏を42分間にわたって続けコンサートを終了しました。ポールは最後の曲「ゲット・バック」で「You've been playing on the roofs again, and you know your Momma doesn't like it, she's gonna have you arrested!(また屋上で遊んでるよね。ママが好きじゃないことは知ってるよ。ママに逮捕されるよ)」と歌詞を替えて歌いました。すべの曲の演奏が終わると、ジョン・レノンが「I'd like to say "Thank you" on behalf of the group and ourselves and I hope we passed the audition.(グループと我々を代表して「ありがとう」と言いたい。オーディションに通ったことと願っています)」とジョークを飛ばしました。

 このコンサートは「ルーフトップコンサート」と呼ばれ、ビートルズの最期のコンサートとなり、映画「レット・イット・ビー」のラストでみることができます。ビートルズは映画「レット・イット・ビー」の公開から1年も経たない1971年3月に解散するに至りました。


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