天皇陛下、平成4年の中国訪問を巡り同級生にお気持ち吐露「よかったのだろうか」

天皇陛下、平成4年の中国訪問を巡り同級生にお気持ち吐露「よかったのだろうか」

記事まとめ

  • 昨年12月83歳の誕生日を迎えられた天皇陛下、同年8月に生前退位のご意向を発表された
  • 同級生の明石元紹さん(82)はその3週間前から、天皇陛下の気持ちを聞いていたという
  • 平成4年の中国訪問を巡っても、「よかったのだろうか」と明かされている

生前退位表明の3週間前に天皇陛下が同級生に明かしたお気持ち

だが、「特措法」でひとまず処置をしようという政府の有識者会議の議論は、陛下のお気持ちをくみ取っていると言えるのでしょうか。

 陛下から私にお電話があったのは、8月8日のお気持ち表明の3週間ほど前。7月21日のことです。

 陛下とは学習院幼稚園から高等科まで同窓。その後は、馬術部を通じてお会いする機会はありました。ただ、直にお電話でお話しするのは、数十年ぶりです。

 最初に陛下は、「皇后を心配して、譲位を訴えているように取られるのは困る」と説明なさいました。これは、7月13日のNHKの報道を受けたのち、私がテレビの取材に対して、「ご意向の背景として皇后さまのご体調が悪いのではないか」と語ったことを指しているのだと感じました。私が取材を受ける機会が多いので、方向性を伝えてくださったのでしょう。

 譲位についてはまず、「ずいぶん前から考えていた」、そして「僕のときだけの問題ではなく、将来も含めた制度にしてほしい」とおっしゃいました。

「長い歴史を振り返れば、天皇が譲位した例は何度もあった。僕がいま、そういうことを言っても、びっくりするような話ではないんだ」

 大正天皇の例を挙げてこうもおっしゃいました。

「大正天皇をお守りしようとする人と、摂政の昭和天皇を支えようとする人とで国が二分した。摂政という制度には賛成しない」

 陛下のお考えを、果たして外に伝えていいものか、悩みました。

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