トランプにも絶対忖度しない米議会予算局、1兆ドル財政赤字予測の衝撃

トランプにも絶対忖度しない米議会予算局、1兆ドル財政赤字予測の衝撃

トランプにも忖度しない米議会予算局(CBO)が発表した衝撃の予測とは?

財政規律の緩みが目立つ米国で、財政赤字拡大の現実を突き付ける予測が発表された。政治的な思惑に左右されない予測機関の存在は、事実を軽視するような風潮への稀有な防波堤になっているが、それだけに風当たりも強い。(みずほ総合研究所欧米調査部長 安井明彦)

■フェイクニュース時代に孤軍奮闘「良識の砦」CBOが突き付ける現実

 財政規律の緩みが目立つ米国で、財政赤字拡大の現実を突き付ける予測が発表された。政治的な思惑に左右されない予測機関の存在は、事実を軽視するような風潮への稀有な防波堤になっているが、それだけに風当たりも強い。

 2018年4月、米議会予算局(CBO)が財政見通しを発表した。そこで明らかにされたのは、悪化を続ける米国の財政事情である。CBOによれば、17年度に約6700億ドルだった米国の財政赤字は、20年度に1兆ドルを超え、予測の最終年度である28年度には、約1兆5300億ドルに達する。17年度に国内総生産(GDP)比で77%だった国債発行残高は、28年度には同96%まで上昇し、第二次世界大戦当時以来の100%台が視野に入るという。

 目立つのは、前回の見通しからの悪化である。17年7月にCBOが発表した前回の見通しと比べると、向こう10年間の財政赤字予想額は、約1兆6000億ドル引き上げられている。

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