「25歳以降」は挑戦できない。あまりにも早く「会社との結婚」を求められる僕たち

「25歳以降」は挑戦できない。あまりにも早く「会社との結婚」を求められる僕たち

北野唯我(きたの・ゆいが)
兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。TV番組のほか、日本経済新聞、プレジデントなどのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる。2018年6月に初の単著となる『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』を出版。

「どうすれば、一生食える人材になれるのか?」
「このまま、今の会社にいて大丈夫なのか?」
ビジネスパーソンなら一度は頭をよぎるそんな不安に、新刊『転職の思考法』で鮮やかに答えを示した北野唯我氏。北野氏がキャリアのことを考えるきっかけになったのは、自身が大企業を辞め「レールを外れた」ことにより、極端に再就職が難しくなった原体験がある。今回は、その原体験から、日本でレールから外れることの難しさを語ってもらった(2017年11月17日の北野氏の個人ブログ「週報」から一部加筆修正の上転載)。

■サラリーマンが輝いて見えた夜明けのこと

UFJの預金残高は、赤信号を灯していた。

もともと数百万円以上あった貯金残高は、ついに7万円を切った。そして俺は今、無職、26歳。握りしめた手には「夜行バスのチケット」以外何もなかった。

新宿駅のバスターミナルに降り立ち、朝日を見ながら俺は悟った。

?「レールから外れること」

これは日本でいうと、死を覚悟することだった。もちろん、これだけ社会保障が発展した国において、現実的な「死」の感覚はない。「ビジネスパーソンとしての死」だ。肌がヒリヒリした。

そもそも、資本主義の社会には、3つのプレーヤーが存在する。

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