「問題解決しまくる会議」が社員を疲弊させ組織を殺す理由

「問題解決しまくる会議」が社員を疲弊させ組織を殺す理由

ある程度のあいまいさをあえて残す方が、メンバーの心は一つにまとまる。「パーツごとの課題解決」をやりすぎることには、実は大きな弊害があるのだ Photo:PIXTA

サッカーや野球のビデオ判定が導入され始めているが、厳密に事実を見極めることを追求しすぎると、試合の持つ本来の目的がむしろ損なわれる。実は、ビジネス活動においても同様に、パーツを注視するあまり、本末転倒な事態が起きてしまうことがよくある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

■ビデオ判定導入で選手と観客が被るデメリット

 サッカーのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)、メジャーリーグベースボールのチャレンジ制度、日本プロ野球のリクエスト制度と、数年来、ビデオ判定が次々と導入されている。サッカーワールドカップロシア大会で、ブラジル代表ネイマールが反則された「フリ」をしたことが明るみに出たり、ホームランかファールかのポール際の判定が明確になったりするなど、ビデオ判定には、確かに効果もある。

 一方で、デメリットもある。疑わしいケースのたびに審判はビデオ映像を確認するので、相当な時間、試合が中断される。

 サッカーでは、ゴール判定や警告が必要か否かなど、試合の行方を左右するような重要な場面でのみ用いることにしていたり、プロ野球ではビデオ判定をリクエストする回数を1試合に2回に制限していたり、審判は5分以内に確認しなければならないというルールを定めているが、従来以上に試合の流れを断ち切る状態になってしまうことには変わりない。

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