久保建英があえて横浜FM移籍の「茨の道」を選んだ理由

久保建英があえて横浜FM移籍の「茨の道」を選んだ理由

鹿島との試合前にウオーミングアップする久保建英 写真:日刊スポーツ/アフロ

21世紀生まれの唯一のJリーガー、高校2年生のMF久保建英(17)が、出場機会を求めてFC東京から横浜F・マリノスへ期限付き移籍したことが注目を集めている。スペインの名門FCバルセロナに才能を見初められ、10歳だった2011年の夏に異国の地で心技体を磨き始めるも、自身の力の及ばないところで公式戦に出られない問題が生じ、14歳の時に志半ばで帰国。新天地として選んだFC東京の下部組織で同世代のライバルたちに先駆けて濃密な経験を積み重ね、16歳だった昨年11月1日にはプロ契約を結んだ久保が、愛着あるチームをあえて飛び出したのはなぜなのか。現状に対して抱く思いや将来に描く夢を踏まえながら、2年後の東京五輪、4年後のワールドカップ・カタール大会出場も期待される逸材のホープの決断を追った。(ノンフィクションライター 藤江直人)

■14歳で失意の帰国をした久保が古巣フロンターレではなくFC東京を選んだワケ

 普通の高校生ならば、1日は学校へ行くことから始まる。授業を受け、休み時間には友だちと他愛もない話に花を咲かせては笑い、お昼休みの弁当を楽しみに待ち、放課後は部活動に励む。サッカーの場合はJクラブ傘下のユースチームに所属し、夕方から始まる練習へ通う高校生も少なくない。

 しかし、今年6月に17歳になった高校2年生の久保建英は、自らの強い意思で普通とは異なる道を選び、全力で突っ走ってきた。

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