「室内で熱中症」の元凶は日本の住宅スペックにあった

「室内で熱中症」の元凶は日本の住宅スペックにあった

断熱性能が低ければ、エアコンをガンガンかけても効果はイマイチ。「家の性能」にもっと目を向けるべきだ Photo:PIXTA

シチュエーション別で見ると、実は室内での発生が最も多い熱中症。我慢せずにエアコンをつけるように呼びかけられているが、それだけでは、この問題は解決しない。日本の住宅の断熱性能は欧州に比べて低く、「夏暑く、冬寒い」仕様になっているからだ。

■アルミサッシ×コンクリは最悪の組み合わせ

 記録的猛暑となっている今年の夏。熱中症での搬送者数も過去最高ペースとなっている中、「室内で熱中症死」というケースも多発している。東京消防庁によると、熱中症発生場所の4割超を占めて最多なのは「住宅等居住場所」、つまり家の中だ(2015年6〜9月の数値)。

 温度に対する感覚が弱まっている高齢者の場合、エアコンをつけずに自宅にいて、熱中症になるケースがある。また、エアコン代を節約したくて…という人もいるだろう。しかし、あまり議論になっていない問題点がある。日本の住宅の「断熱性能」だ。

「もし断熱性能が十分なら、30〜40坪の家の場合、小さなエアコン1つあれば、夏も冬も十分快適です」。そう語るのは、不動産コンサルティング会社、さくら事務所会長の長嶋修氏。ちなみに、小学校へのエアコン設置も議論されているが、「アルミサッシと鉄筋コンクリートの組み合わせというのは最悪。夏は暑くて、冬は寒いに決まっている」のだという。

 特に暑さの「戦犯」と言えるのは窓で、外から伝わる熱のおよそ半分は窓経由だ。

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