会社とは何のためにあるのか【孫泰蔵】

会社とは何のためにあるのか【孫泰蔵】

孫泰蔵氏は、シンガポールに拠点を移してから、スタッフとは常にオンラインで連絡を取り合うなど働き方を絶えず見直している Photo by Aiko Suzuki

当初、Mistletoe(ミスルトウ)ではスタッフが互いに学び合う、教え合うような文化をつくりたいと考えていました。それぞれが探求する者として、互いの持つ知識や経験を持ち寄る組織です。そこで、「皆、学び合おうよ」と呼び掛けてきたのですが、実際にはなかなかうまく機能しませんでした。

 また、連載第18回でもお話をしましたが、そもそもスタッフに対しては「会社にいても学べない。課題解決を考えるなら『現場』か『本場』を行き来しなさい」と伝えてきました。

 そこで、昨年末に、「Learning Anywhere(ラーニングエニウェア)」という制度をつくりました。何かを学ぶために出張するのであれば、事前の許可は不要ということにしたのです。

 ただ、そうはいっても出張となれば費用のことが心配になるでしょう。そこで、「ミスルトウとして自分やメンバーの学びになり、日々に生かせるのであれば、どんどん行ってきてください」として、必要な経費は無制限に認めることにしたのです。

 当然、「勝手に遊びに行って使い込みされたらどうするのか」という声も出ましたが、最終的にはその人の成長になるのならいいと決めました。

 すると、皆がどんどん会社を飛び出すようになりました。現地のことを勉強して、そのときの話を熱心にレポートにまとめて、共有してくれるようになりました。

 「情報共有」と僕が言わずとも、「言いたくて仕方がない」という状況になったのです。

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