軽いおたふく風邪でも発症!大人も警戒すべきムンプス難聴の実態

軽いおたふく風邪でも発症!大人も警戒すべきムンプス難聴の実態

おたふく風邪患者が発症するムンプス難聴。子どもだけでなく、大人も注意が必要です Photo:PIXTA

9月29日の最終回を前に、好調な週平均視聴率をキープするNHK連続テレビ小説「半分、青い。」。女優の永野芽郁さんが演じるヒロイン鈴愛が、左耳に「違和感」を覚えたのは小学3年生の時。「左耳に小人がいて、たまに歌って踊ったりしている」と友人たちに語っているのを耳にした両親が心配し、大学病院へ連れて行ったところ、左耳の聴力を失っていることが判明した。診断名は「ムンプス難聴」。国立成育医療研究センター感覚器・形態外科部・耳鼻咽喉科科長の守本倫子医師に、子どもだけでなく大人も警戒すべき「ムンプス難聴」の実態と予防法について話を聞いた。(聞き手/ライター 羽根田真智)

■“症状が軽い”おたふく風邪でも発症ムンプス難聴は大人も発症リスクあり

――ムンプス難聴とは、どういう難聴でしょうか?

 おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の合併症による急性感音難聴が「ムンプス難聴」です。おたふく風邪の原因がムンプスウイルスであることから、このような病名がつきました。一般的に片側の耳(一側耳)に難聴が生じますが、両側の耳(両側耳)に発症することもあります。そしてムンプス難聴のほとんどは、回復が非常に困難です。

 昨年、日本耳鼻咽喉科学会が「ムンプス難聴の大規模全国調査」を行いました。全国の耳鼻咽喉科のうち3536施設が回答し、2015〜16年の2年間でムンプス難聴と診断されたのは359人。

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