交通事故被害者の子どもたちは夏のキャンプで何を感じたか

交通事故被害者の子どもたちは夏のキャンプで何を感じたか

同じような境遇の友達と一緒に楽しい思い出作り Photo by Nobuko Oyabu

8月最後の週末、独立行政法人自動車事故対策機構(以下NASVA)の被害者援護活動の一つ「交通遺児友の会」が、山梨県の河口湖周辺で自然教室と題したキャンプを行った。交通事故で家族を亡くしたり、重度の障害を負ったりした家族がいる子どもたちが、非日常の体験の中で、同じような境遇の友達と一緒に楽しい思い出作りをするキャンプに同行した。【取材・文・写真/フリーライター 大藪順子】

■新宿駅の集合場所で久々の再開

 出発の朝、東京、神奈川、群馬から12人の小学生が保護者に連れられ、新宿駅の集合場所にやってきた。

「Rちゃん、Y君、久しぶり〜」

 NASVAの職員たちが、到着する子どもたちを迎える。無邪気にやや乱暴気味の体当たりで職員との再会の喜びを表す子もいれば、母親の後ろに隠れてなかなか顔を出さない子、久しぶりに会った友達と座り込んで話し始める子や、親から離れるのが不安で泣き出す子もいる。母親同士も久しぶりの再会で、話に花が咲く。

 子どもたちの背中には、着替えとパジャマが入っているリュック。その中に、それぞれの名前がシールで貼られた水を一本押し込み、「NASVA」とプリントされた黄色いバンダナを思い思いに身に着けたら、お母さんたちに見送られ、特急あずさに乗り込んだ。

 緊張して静かに席に着く子どももいれば、すでに数年の付き合いがある職員たちと一緒に座って楽しそうに話をする子どももいる。1人がトイレに行くと言い出せば、芋づる式に何人かがついていく。他の乗客に申し訳なさそうに、職員が子どもたちの後を追う。こうしてNASVA自然教室の旅は、元気いっぱいに始まった。

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