世界一の「景観アーティスト」はなぜ庭園を芸術の域に高められるのか

世界一の「景観アーティスト」はなぜ庭園を芸術の域に高められるのか

石原和幸(石原和幸デザイン研究所代表取締役) Photo by Kazutoshi Sumitomo

今年5月、英国ウィンザーは、ヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウエディングで沸き立った。同じころ、「チェルシー・フラワー・ショー」(CFS)が開催される、ロンドンに隣接する都市チェルシーの地に、ランドスケープアーティストの石原和幸は降り立った。

 人間の知覚を前提とする景観(ランドスケープ)を造作物と一体的に構想し、自然と人間の良好な関係の構築を目指すランドスケープデザイン。造園技術を駆使し、それを芸術の域に高める庭師がランドスケープアーティストだ。

 CFSは、そんなアーティストが世界から約600人集まり、世界一を決めるひのき舞台である。

 1804年設立の英国王立園芸協会(RHS)が毎年5月に主催し、会期中は15万人の観客が訪れる最高峰の国際ガーデンショーだ。62年の開催が起源で、150年以上の歴史を誇る。RHSの総裁はエリザベス女王が務めており、王室の面々も毎回見学に訪れる。

 2004年の初挑戦以来、17年までに合計9個のゴールドメダルを獲得。12年から6年連続で、3部門のうち、芸術性と職人的アプローチが求められるアーティザン・ガーデン部門でゴールドメダルを受賞した。16年には、全作品中で一番の庭園に贈られるプレジデント賞を受賞し、名実共に世界一の庭師となった。今年も7年連続10個目となるゴールドメダルを受賞。部門1位のベストガーデン賞とのダブル受賞で、年を経るごとにすごみを増すデザイン力を世界のガーデンファンに見せつけた。

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