大富豪になったノーベル…爆薬「ダイナマイト」を発明した意外すぎる理由

大富豪になったノーベル…爆薬「ダイナマイト」を発明した意外すぎる理由

Photo: Adobe Stock

火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、金・銀への欲望が世界をグローバル化した、石油に浮かぶ文明、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器…。化学は人類を大きく動かしている――。化学という学問の知的探求の営みを伝えると同時に、人間の夢や欲望を形にしてきた「化学」の実学として面白さを、著者の親切な文章と、図解、イラストも用いながら、やわらかく読者に届ける、白熱のサイエンスエンターテイメント『世界史は化学でできている』が発刊。発売たちまち1万部超の大重版となっている。
池谷裕二氏(脳研究者、東京大学教授)「こんなに楽しい化学の本は初めてだ。スケールが大きいのにとても身近。現実的だけど神秘的。文理が融合された多面的な“化学”に魅了されっぱなしだ」と絶賛されたその内容の一部を紹介します。好評連載のバックナンバーはこちらから。

■ダイナマイトの発明

 一八六二年、アルフレッド・ノーベル(一八三三〜一八九六)はスウェーデンに、当時ヨーロッパで話題になっていたニトログリセリンの小さい工場を、父や兄弟たちと一緒につくった。ところが彼の小さい工場でも、大変な爆発事故が起こり、工場が破壊されたのはもちろん、五人の労働者が死亡した。

 そのなかには彼の末の弟もいた。父親もこの事故にショックを受け、まもなく世を去ってしまう。

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