枕営業の女性起業家から ヤクザに雇われた地下ディーラーまで、 怪しげなベンチャーバブルの世界

『ヒューマンエージェント』に投資している連中も自動車メーカー創業家のボンボンからIT企業CEO、パチスロチェーンオーナー、超有名芸能プロデューサーまで、カネが余っているドすけべなおっさんどもがずらりと間抜け面を並べているもの。抜群のジジイ殺しトークと、身体を張った極上の接待で一発らしいよ」

「マジかよ」思わず声が出た。

「マジもマジ。すっごい床上手って噂だもの」

 富子は目に淫靡な色を浮かべて言う。

「いざとなれば営業スタッフからえりすぐった超美形の接待軍団もいるしね。3P、4P、なんでもあり。芸能界仕込みの枕営業で鍛えられているから、遊び慣れた男もイチコロよ」

 想像するだけで頭がクラクラする。まったく、どいつもこいつも。

「でも、成功者ばかりじゃないから」

 富子は慰めるように言う。

「光がまばゆい分、影も濃いって言うし」

 フロアをぐるりと見回す。

「この華やかなパーティ会場もひと皮むけば死屍累々だものね」

 死屍累々?欲望と活気に満ちたスーパー成功者たちが群れ集うこの豪華な金魚鉢が?

「ほら、あいつ」

 富子が目配せをする。

関連記事(外部サイト)