都立「日比谷高校」はなぜここまで復活できたのか

都立「日比谷高校」はなぜここまで復活できたのか

創立100周年(1978年)を記念して立てられた「星陵われらあり」像。同窓会は如蘭会、後援会は星陵会。星陵とは、校地を含む一体の高台が“星ヶ丘”などと呼ばれたことにちなむ

都立の名門である日比谷高校校長に在任9年。2021年入試でも東京大学合格実績は全国の公立高校トップで、さらに合格者数を積み増した。なぜ躍進を続けているのか。そこには武内彰校長の粘り強い校内マネジメント改革への取り組みがあった。高校の3年間で私立中校一貫校に匹敵する教育力を発揮している理由に、森上展安・森上教育研究所代表が迫る。(ダイヤモンド社教育情報、撮影/平野晋子)

■名門校躍進の原動力

 学校群制度が東京都で導入される以前、1950〜60年代を通じて、都立日比谷高校は東京大学合格者数で全国トップの時代が続いた。その後、冬の時代を迎え、2018年にほぼ半世紀ぶりに全国ベスト10に復帰、21年は前年比23人増の63人と大きく飛躍し、公立高校トップ、全国の高校の中でも8位にランクされている。

――東京大学合格者数で、2021年は63人と大きく伸ばしました。

武内 いけるかな、と思っていました。

――それはなぜでしょう?

武内 二つの大きな要因があります。一つは、学年ごとの担任団を中心とした先生方の生徒との関わり方です。1年生の時から、学習・生活・進路について、励ましながら、意識を高く持たせるための働きかけをきちんと行っています。そのために、学年集会を年3〜4回行い、成果と課題について全生徒に共通のメッセージを送り続けました。

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