かつての教科書とは「ここ」が違う…大きく揺らぐ縄文時代のイメージ

かつての教科書とは「ここ」が違う…大きく揺らぐ縄文時代のイメージ

Photo: Adobe Stock

火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、金・銀への欲望が世界をグローバル化した、石油に浮かぶ文明、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器…。化学は人類を大きく動かしている――。化学という学問の知的探求の営みを伝えると同時に、人間の夢や欲望を形にしてきた「化学」の実学として面白さを、著者の親切な文章と、図解、イラストも用いながら、やわらかく読者に届ける、白熱のサイエンスエンターテイメント『世界史は化学でできている』が発刊。発売たちまち1万部超の大重版となっている。
池谷裕二氏(脳研究者、東京大学教授)「こんなに楽しい化学の本は初めてだ。スケールが大きいのにとても身近。現実的だけど神秘的。文理が融合された多面的な“化学”に魅了されっぱなしだ」と絶賛されたその内容の一部を紹介します。好評連載のバックナンバーはこちらから。

■縄文土器からわかること

 人類は火を使うようになると、食べ物を直接火で焼いたり、灼熱した石で焼いたりした。さらに土器を使って煮炊きするようになった。土器が発明されたのは、中国江西省では二万年前、極東ロシア、中国南部では一万五千年前のことだ。

 土器は、おもに非常に細かい粒の土である粘土からつくる。粘土は、水を加えて練り合わせると適当な粘り気を持ち、さまざまな形にすることができる。

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