五輪組織委、「森発言」「不適切な演出案」の裏にあるガバナンスの機能不全

五輪組織委、「森発言」「不適切な演出案」の裏にあるガバナンスの機能不全

Photo:Pool/gettyimages

森喜朗氏の失言や女性タレントを豚に見立てる演出案に批判が集中したことで見逃されがちだが、東京オリンピック・パラリンピック(東京五輪)でトラブルが続出するのは、ガバナンス(統治の仕組み)が欠如しているためである。責任、権限が明確でないために、問題が勃発するたびに、その場しのぎの対応に終始して、事態を悪化させたケースが多いからだ。『日本のスポーツビジネスが世界に通用しない本当の理由』(光文社新書)を出版した日本ハンドボールリーグ初代代表理事に就任する葦原一正氏と、『B.LEAGUE誕生』(日経BP)を出版したスポーツライターの大島和人氏の対談を2回に分けてお届けする。(聞き手/ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

■定款が緩く、事務局の仕切りが悪いことで評議委員や理事、政府がお見合い状態に

――開催が危ぶまれている東京五輪ですが、不祥事が続いています。

大島和人 まずは森喜朗さんの舌禍事件と退任。さらに川淵(三郎)さんの就任内定報道から一転、橋本聖子さんが東京オリンピック・パラリンピック組織委員会(組織委員会)の会長になる流れをどう捉えるかですよね。僕からいきますか。

葦原一正 どうぞ、どうぞ。

大島 今回はスポーツ界ではなく、日本政府のガバナンスや菅政権の支持率といった要素が意思決定の軸になりました。

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