「生命科学本の中で過去最高」…圧倒的な知性が書いた震えるほどの名著

」、さらには、ブライアン・コックス(素粒子物理学者 マンチェスター大学教授)、シッダールタ・ムカジー(ピュリッツァー賞受賞の医学者 がん研究者 コロンビア大学准教授)、アリス・ロバーツ(人類学者 バーミンガム大学教授)など、世界の第一人者から絶賛されている。発売たちまち5万部を突破した本書の発刊を記念して、市原真氏(病理医ヤンデル @Dr_yandel)に、本書の魅力について、寄稿していただいた。

■ようやく出会えた一冊

 生命科学について書かれた書籍には、ある種の「類型」が存在する。最もよく見かけるパターンは、はじめに「多くの人が抱えている根源的なギモン」が提示される、というものだ。「人はなぜ老いるのか」、「記憶の正体とは」、「がんにかからずに暮らすことはできないのか」といった、些か壮大すぎるテーマがズバンと示される。書籍の帯に書かれていることも多いし、そのものズバリ、本のタイトルになっていることもある。

 序論で読者をワクワクさせておいて、本論に入る直前に、「ギモンを細かく分解していくと、結局は○○にたどり着く」といった、やや強引な因数分解が行われることが一般的である。「老いをわかるためには細胞生物学です、中でもp16タンパクを知ることからはじめましょう」とか、「記憶の概念を理解するにあたり、マウスの海馬を用いた実験の話をします」とか、「がんと言ってもいろいろありますが、子宮体がんの培養細胞について語りますね」と言った具合に。

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