金や銀と同じくらい貴重…ナポレオン三世が最上のもてなしに使った「金属」とは?

金や銀と同じくらい貴重…ナポレオン三世が最上のもてなしに使った「金属」とは?

Photo: Adobe Stock

火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、金・銀への欲望が世界をグローバル化した、石油に浮かぶ文明、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器…。化学は人類を大きく動かしている――。化学という学問の知的探求の営みを伝えると同時に、人間の夢や欲望を形にしてきた「化学」の実学として面白さを、著者の親切な文章と、図解、イラストも用いながら、やわらかく読者に届ける、白熱のサイエンスエンターテイメント『世界史は化学でできている』。発売たちまち4万部を突破し、池谷裕二氏(脳研究者、東京大学教授)「こんなに楽しい化学の本は初めてだ。スケールが大きいのにとても身近。現実的だけど神秘的。文理が融合された多面的な“化学”に魅了されっぱなしだ」と絶賛されたその内容の一部を紹介します。好評連載のバックナンバーはこちらから。

■ナポレオン三世の食器

 続いては、鉄に次いで使用量が多いアルミニウムを見てみよう。アルミニウムは、軽量で加工しやすく耐食性もあることから、車体の一部、建築物の一部、缶、パソコン・家電製品の筐体など、さまざまな用途に使われている。

 アルミニウムが耐食性を持つのは、空気中で表面が酸化されてできた酸化アルミニウムの緻密な膜が内部を保護するからだ。また、この酸化皮膜を人工的に厚くつけて、さらに耐食性を高めている場合(鍋などの容器材料やアルミサッシなどの建築材料)もある(アルマイト加工という)。

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