星野リゾート代表が明かす「ブランド戦略」、10年間成果を挙げ続けた極意

星野リゾート代表が明かす「ブランド戦略」、10年間成果を挙げ続けた極意

マクドナルドの「M」マークさえ見れば、世界中の人々はあのハンバーガーや店内の様子を想起できる(Photo:Adobe Stock)

星野リゾートが力を入れているマーケティングの中でも特に重視している「ブランド・マネジメント」。再生事業を含めてさまざまなタイプのホテルやリゾートを運営するようになったことを踏まえ、ブランド戦略を整理・実行してきた2009年からの取り組みと成果について、星野リゾート代表・星野佳路さんに聞いた。(構成/斎藤哲也)

■星野リゾートが10年以上続ける「ブランド・マネジメント」の極意

 今回は、社内の研修でも重点的に取り上げている「ブランド・マネジメント」について考えてみたいと思います。価格戦略やアクセス戦略がそうであったように、ブランド戦略も教科書通りに実践してみることが重要だと考えています。

 最初に紹介したいブランド戦略の教科書は、カリフォルニア大学バークレー校ハース経営大学院
の名誉教授であるデービッド・A・アーカー氏の『ブランド・エクイティ戦略 競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガン』(ダイヤモンド社)です。

 アーカー氏は1980年代に、ビジネスにおけるブランドの重要性を論理的に証明し、ブランド力を構成する要素を(1)認知率、(2)知覚品質、(3)アイデンティティ、(4)ロイヤリティとして体系化しました。これによりブランド力を市場調査によって測定することが可能になったのです。

 アーカー氏は著書の中で「ブランドとは情報の束である」と記しています。

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