ファンドを解散し 自己資金だけで運用を行う 謎の天才投資家は、 我々凡人とは住む世界がまるで異なる

ファンドを解散し 自己資金だけで運用を行う 謎の天才投資家は、 我々凡人とは住む世界がまるで異なる

ファンドを解散し 自己資金だけで運用を行う 謎の天才投資家は、 我々凡人とは住む世界がまるで異なるの画像

超金融緩和がもたらすカネ余りを背景に、巨額の投資マネーが怪しげな企業に流れ込む。フェイクで強欲な奴らがバブル再来を謳歌する一方、貧困層は増大し、経済格差は広がるばかり。そのうえ忖度独裁国家と化したこの国では、大企業や権力者の不正にも捜査のメスが入らない──。
そんな日本のゆがんだ現状に鉄槌を下す、痛快経済エンターテインメント小説が誕生! その名も『特捜投資家』。特別にその本文の一部を公開します!

第3章 傲慢な投資家(3)

 ひょうどうけいご、と復唱し、三浦は首をかしげる。

「都内で学習塾を経営してるんですけど」

 反応なし。

「城隆一郎の関係者でこの名前、聞いたことありませんか」

 さあ、と三浦は怪訝そうに目をすがめ、問い返してくる。

「富裕層の投資家かなんかか? 手広く学習塾チェーンを経営して、脱税した莫大なカネを城に預けて運用する資産家、とか」

 いや、板橋区大山の吹けば飛ぶような個人経営塾で──とほんとうのことを言えばさらに困惑するだろう。

「おれの勘違いでした。忘れてください」

 わけわかんねえな、とぶちぶち言いながらも、三浦はノートに目を落とす。

1 2 3 4 5 6 7 次へ

関連記事(外部サイト)