シリコンヴァレーの発展を支えた「すごすぎる地の利」とは?

シリコンヴァレーの発展を支えた「すごすぎる地の利」とは?

Photo: Adobe Stock

世界の「今」と「未来」が数字でわかる。印象に騙されないための「データと視点」
人口問題、SDGs、資源戦争、貧困、教育――。膨大な統計データから「経済の真実」に迫る! データを解きほぐし、「なぜ?」を突き詰め、世界のあり方を理解する。
書き手は、「東大地理」を教える代ゼミのカリスマ講師、宮路秀作氏。日本地理学会の企画専門委員としても活動している。『経済は統計から学べ!』を出版し(6月30日刊行)、「人口・資源・貿易・工業・農林水産業・環境」という6つの視点から、世界の「今」と「未来」をつかむ「土台としての統計データ」をわかりやすく解説している。

■シリコンヴァレーが発展した意外な理由

 本日は、アメリカ合衆国の情報産業の歴史を見ていきましょう。

 1960年代はアメリカ合衆国の全盛期でした。それまでのアメリカ合衆国の産業の中心は重工業。メサビ鉄山からとれる鉄鉱石とアパラチア山脈の石炭が、五大湖の水運で結びつきピッツバーグを中心に鉄鋼業が発達しました。これを基盤としてデトロイトで自動車工業が発達し、周辺には自動車関連産業が集積していきました。

 第三次産業の比率はすでに1950年代半ばには50%を超えていましたが、アメリカ合衆国の本格的な「産業構造の変化」は1970年代から始まりました。

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