現金着服・自爆営業…日本郵政が「社員性悪説」コンプラ指導の非常識【内部マニュアル入手】

現金着服・自爆営業…日本郵政が「社員性悪説」コンプラ指導の非常識【内部マニュアル入手】

ダイヤモンド編集部が入手した「コンプライアンス・ハンドブック」。順守事項が山のようにある Photo by Akira Yamamoto

『週刊ダイヤモンド編集部』7月31日号の第1特集は「郵政消滅 郵便局国有化 ゆうちょ・かんぽ解散!」です。郵便局長・局員による詐欺・横領やかんぽ生命の不正販売など不祥事が多発しており、経営は信頼の回復に躍起になっています。ダイヤモンド編集部では、日本郵政の社員40万人に向けられた「内部マニュアル」を独占入手しました。それによれば、世間の常識とかけ離れた「コンプライアンス指導」がなされている実態が明らかになりました。(ダイヤモンド編集部 山本輝、浅島亮子)

■100ページ超に及ぶ「コンプラ・ハンドブック」会社本位の姿勢が鮮明に

 ここに一冊の内部資料がある。

「コンプライアンス・ハンドブック」。その名の通り、「コンプライアンスを実現するための具体的な手引書」として郵便局の社員などに配布される、研修用のマニュアルだ。

 日本郵政グループでは社員による不祥事が乱発している。地に堕ちた信頼を回復するため、コンプライアンス意識の徹底は最重要課題だ。しかし、経営が社員を全く信用していない“社員性悪説”に立ってマニュアルが作成されているため、その中身が世間の常識とは完全にずれている。

 まず、のっけから強調されるのが「部内犯罪」の防止についてだ。

 確かに現金の着服や私的流用、郵便物の廃棄などは犯罪行為だ。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)