「話を聞く」岸田新総理が、高市氏の政策を丸のみすべき理由

「話を聞く」岸田新総理が、高市氏の政策を丸のみすべき理由

高市氏の政策は、具体的かつ体系的であるのみならず、モジュール化されているとも言えるので、必要な部分を上手に活用しやすいと考えられる(写真は総裁選の討論会でポーズをとる岸田氏と高市氏) Photo:Anadolu Agency /gettyimages

岸田文雄氏が勝利した自民党総裁選は、新自由主義から脱却し、積極財政で国難から日本を救う方向性が明確になった点で画期的だった。岸田新総裁はひ弱なイメージを払拭して指導力を発揮するため、決選投票でタッグを組んだ高市早苗政調会長の政策を上手に丸のみすべきではないか。(室伏政策研究室代表・政策コンサルタント 室伏謙一)

■敗れた緊縮財政、新自由主義PB凍結、先送りが当たり前に

 今回の自民党総裁選は、緊縮財政vs積極財政、新自由主義・グローバリズムvs保守主義、少なくとも、脱・新自由主義の闘いであった。

 前者は河野太郎氏、後者は岸田文雄氏および高市早苗氏である。そして、決戦投票を経て岸田氏が大差で勝利した。つまり、積極財政、脱・新自由主義が勝利したということである。

 大手メディアでは、派閥の力学や世論のイメージで総裁選が語られがちだった。政策論を取り上げたとしても、個別の特徴的な政策を取り出した限定的なものでしかなく、こうしたコンテクストで語られること、説明されることはなかったのではないかと思う。

 しかし、今回の総裁選で一番重要なのは、この点、すなわち、緊縮財政や新自由主義からの転換点となるか、その機会となるかである。そして、新自由主義からの転換を明言し、日本だけが設定している奇妙きてれつなプライマリーバランス(PB)黒字化目標を先送りすることも最初から視野に入れている岸田氏が選出されたことは、これまで当たり前とされてきた緊縮財政や新自由主義からの、少なくとも転換点となりうることは確かだろう。

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