異端の歯科医師が実践、在宅患者の命を守る「オンライン診療」の可能性

異端の歯科医師が実践、在宅患者の命を守る「オンライン診療」の可能性

Photo:PIXTA

名医やトップドクターと呼ばれる医師、ゴッドハンド(神の手)を持つといわれる医師、患者から厚い信頼を寄せられる医師、その道を究めようとする医師を取材し、仕事ぶりや仕事哲学などを伝える。今回は第43回。「歯科オンライン診療」に取り組むなど、医療の枠にとらわれない活動を行う、歯科医師の長縄拓哉氏を紹介する。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

■「歯科オンライン診療」を実施既存の枠にとらわれない治療法を模索

 いまだ収まらないコロナ禍の中、需要が拡大しているのがオンライン診療だ。スマートフォンやパソコンなどの情報通信機器を介し遠隔で行うこの診療方法には、患者が自宅にいながら医師や歯科医師の診察を受けられるという特性から、医療機関を受診することによる感染リスクを予防する効果のほか、離島やへき地など医療が不足している地域に住んでいても医療を受けることができるメリットがある。さらに、精神的な理由や身体的な理由などで医療機関への通院が難しい患者にも医療を提供することができる。

 長縄拓哉氏(歯科医師、ムツー株式会社代表取締役)は、コロナ禍の影も形もなかった2017年、日本ではおそらく初めてと思われる「歯科オンライン診療」の取り組みを開始した。といっても、虫歯や歯周病の治療ではない。診断も治療法も確立されていない“首から上の謎の痛み”、「口腔顔面痛」の診療だ。

 口腔顔面痛に関してはダイヤモンド・オンラインでも過去何度か取り上げて来たが、「認知度は低く、誤解もあり、プレーヤーも少ない。でも患者さんはいる」と、長縄氏は語る。そうした中で、この疾患と正面から向き合い、取り組むために痛みの研究で有名なオーフス大学(デンマーク)への留学を経て、勤務先の大学病院内に「口腔顔面痛み外来」を立ち上げたのだ。

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