「退屈でどこにでもある日常」でも、満たされてうまく生きるコツ

「退屈でどこにでもある日常」でも、満たされてうまく生きるコツ

Photo: Adobe Stock

「元・日本一有名なニート」としてテレビやネットで話題となった、pha氏。
「一般的な生き方のレールから外れて、独自のやり方で生きてこれたのは、本を読むのが好きだったからだ」と語り、約100冊の独特な読書体験をまとめた著書『人生の土台となる読書』を上梓した。
本書では、「挫折した話こそ教科書になる」「本は自分と意見の違う人間がいる意味を教えてくれる」など、人生を支える「土台」になるような本の読み方を、30個の「本の効用」と共に紹介する。

■「何も起こらない日常」の尊さ

 本の中では大体、何か大きな事件が起こったり、すごい人が出てきたりすることが多い。

 それは当たり前のことだと思うかもしれない。だけど僕は、そこに不満があった。

 もっと何気ない、どこにでもあるような日常について書いた本があってもいいんじゃないだろうか。

 そんなふうに思うようになったのは、僕が昔から、派手なイベントが嫌いだったからかもしれない。

 祭りや運動会など、みんなが騒いでいる空間が苦手だった。特別な日に騒ぐよりも、特に何もない日に何もせずにだらだらしているほうが幸せだと思っていた。

 そんな「何も起こらない普通の日常が一番尊いのだ」という気持ちを後押ししてくれたのが、保坂和志の『プレーンソング』という小説だった。

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