AIよりも人間の「孤独」が最強の力となる理由

AIよりも人間の「孤独」が最強の力となる理由

Photo: Adobe Stock

他人と物理的・心理的な距離が広がり、「1億総孤独」といえる現代。他者に依存せず、「個」として自立するには、どうすればいいのでしょうか。寺田倉庫の経営改革などを果たし、NHK「SWITCHインタビュー達人達」でコシノジュンコ氏と対談、著書『ぜんぶ、すてれば』は4万部を超えるベストセラーとなった「77歳・伝説の経営者」、中野善壽氏は、「孤独を生きることで、自分の感性を信じ、磨き抜くことができる」と語ります。中野氏は孤児同然の幼少期を過ごし、孤独のなかを生きてきました。しかし、そこで自分の感性を磨き、「個」として自立していきます。社会に出てからは「孤独を武器」に、伊勢丹・鈴屋での新規事業展開や、台湾企業の経営者として数々の実績をあげてきたのです。本連載では、中野氏の新刊『孤独からはじめよう』に掲載されている「他人に依存せず、自立して、素の自分をさらけ出して生きる」51の人生哲学から抜粋。「一人で生きるのが当たり前の時代」に肩肘を貼らず、自分に期待し、颯爽と人生を楽しむ考え方を紹介します。

■この世も人も1秒で移ろう

2020年に入ってから、僕はにわかに忙しくなりました。

新型コロナの影響で半世紀ぶりに日本に長期滞在することになり、やれやれと思っていた矢先、熱海に縁ができました。

それから短期間のうちにいくつかのステップを経て、昭和の時代に団体旅行の受け皿として栄えた観光都市にある老舗リゾート、ホテルニューアカオの経営再建を引き受けることに。

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