「八街市児童5人死傷事件」で進む飲酒検知の強化、エンジンロック装置の導入企業も

「八街市児童5人死傷事件」で進む飲酒検知の強化、エンジンロック装置の導入企業も

写真はイメージです Photo:PIXTA

千葉県八街市で6月、飲酒運転の大型トラックに下校中の児童5人がはねられ死傷した事件は、ことし人々が最も心を痛めた交通事件と言って良いだろう。自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた元運転手梅沢洋被告(60)の公判は千葉地裁で続いており、飲酒運転が常習だった事実などが明らかになった。この事件を受け、警察庁は道路交通法施行規則を改正し、来年10月から「白ナンバー」事業者に対しアルコール検知器による飲酒検査を義務化する方針を決定。運転手の呼気から基準値を超えるアルコールを検出すると、エンジンがかからなくなる装置にも注目が集まっている。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

■明らかになった飲酒運転の常習性

※おことわり※ 新聞やテレビは「事故」と表記していますが、「危険運転致死傷罪」が適用された性質上、本稿では「事件」とします。ご遺族も「事件」と訴えています。

 起訴状によると、梅沢被告は6月28日、職場に戻る途中に酒を買い、千葉市花見川区の京葉道路下り線幕張パーキング(PA)で午後3時ごろに飲酒。運転を再開し午後3時半ごろ、アルコールの影響で居眠りし、歩いていた児童の列に突っ込み、男児2人が死亡、3人が重傷を負った。

 初公判が開かれたのは10月6日。梅沢被告は罪状認否で起訴内容を認めた。検察側の証拠調べでは、勤務していた運送会社の取引先関係者が「4〜5年前から酒の臭いがした。

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