日立に電力事業を売却する ABBのトップが語る企業改革への挑戦

日立に電力事業を売却する ABBのトップが語る企業改革への挑戦

Salesforceの年次イベントで同社CEO共同創業者のMarc Benioff氏(右)と対談する、ABB CEOのSpiesshofer氏(左)

日立製作所へ送配電会社を売却することが2018年末に明らかになったABBは、スイスを拠点とする産業機器メーカーだ。2017年度の売上高は前年比1%増の343億1200万ドル、5年前にCEOに就任したUlrich Spiesshofer氏は「デジタルを差別化にすべく変革中」という。Spiesshofer氏が、2018年秋にSalesforceのイベントで同社の共同創業者兼CEOのMarc Benioff氏に語った、ABBの変革と組織戦略についてまとめる。

■デジタルで差別化を図る

 ABBはモーター、産業ロボット、太陽光発電や電気自動車向け部品などの産業機器を手掛ける技術企業。スウェーデンのASEA(Allm?nna Svenska Elektriska Aktiebolaget)とスイスのBBC(Brown, Boveri & Cie)が1988年に合併し、ABBという社名で再出発したが、前身となるスウェーデンElektriska Aktiebolaget社(その後のASEA)の創業からは130年以上が経過している古参の技術企業だ。現在、世界100ヵ国に拠点を持ち、従業員は14万7000人を数える。

 Spiesshofer氏は2013年9月にCEO就任以来、社内の変革を進めてきたが、中心となるのはデジタルだ。

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