AI通訳機「ポケトーク」分社化とトップ交代の関係は?

AI通訳機「ポケトーク」分社化とトップ交代の関係は?

松田憲幸(まつだ・のりゆき)
ソースネクスト株式会社代表取締役会長兼CEO
1965年兵庫県生まれ。大阪府立大学工学部数理工学科を卒業し、同年日本IBMに入社。1996年8月、ソースネクスト株式会社を創業し、2008年に東証一部上場。業界常識を打破した更新料0円のウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」をはじめ、累計5000万本以上のソフトウェアを販売。2017年12月には通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を発売し、IoT事業にも参入。現在に至る。(撮影:野中麻実子)

起業家と投資家の経験をもつ書籍『ファイナンス思考』の著者・朝倉祐介さんが、ビジネスのトップ層から現場に至るまで、実績を挙げた多士済々をゲストにお迎えするインタビューPodcast「朝倉祐介の経営トーク」。その初回ゲストに、ソースネクスト代表取締役会長兼CEOの松田憲幸さんをお迎えし、同社の戦略商品であるAI翻訳機「ポケトーク」の現況や、同事業をスピンアウトする狙い、ソースネクストの社長交代の背景などについて聞いていきました。そのダイジェストをお送りします(2022年3月3日収録)。

朝倉祐介(以下、朝倉) 先ほど(AI通訳機「ポケトーク」分社について)「外部環境も今がいい」とおっしゃってたじゃないですか。僕なんかは、(コロナ禍で人の動きも止まるなど)今の環境は最悪なんじゃないかと思ったりするけど、そこで「今だ!」と張るところが松田さんの商売人としての才覚の発揮のしどころなんでしょうね。2021年1月に小嶋智彰代表取締役社長兼COOにトップを交代されたのは、ポケトーク事業の分社も見越してのことだったのですか。

松田憲幸(以下、松田) いえ、その時点でポケトークの分社はまだ決めていませんでした。社長交代については私が新卒で入ったIBMを辞めてなぜ起業しようとしたかという話に戻るんですけれども……これは大企業ならどこでも同じでしょうが、20代ですごいからといって役員どころか課長にもなれないわけです。

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