「市場調査は要らない」ジョブズと丸亀製麺、似て非なる要らない理由

「市場調査は要らない」ジョブズと丸亀製麺、似て非なる要らない理由

Photo:Kim Kulish/gettyimages

「市場調査なんて要らない」という主張は、米アップルの共同創業者である故スティーブ・ジョブズ氏が遺した伝説の一つだ。そして日本にも「市場調査が要らない」企業がある。うどんチェーン「丸亀製麺」だ。しかし、丸亀製麺が要らない理由はジョブズ氏の主張とは似て非なるものだ。全く別の理由になる事情とは?(イトモス研究所所長 小倉健一)

■「市場調査は必要ない」ジョブズ氏と丸亀製麺で異なる事情

 1分と歩かないくらい近い距離に、同じ系列のコンビニエンスストアが建っていることがある。この謎について、コンビニ側は「競合他社に客が流れないよう、出店密度を高くするためだ」と説明する。いわゆる「ドミナント戦略」だ。

 だが一方で「フランチャイズ契約を結んだ店舗にまず出店させて、客足や売り上げを見つつ、行けそうだったら近くに直営店を出すというあくどい戦法だ」という指摘も後を絶たない。つまり、フランチャイズ契約のオーナー店舗は、テストマーケティングの実験場として使い捨てられる……というわけだ。

 真偽のほどはもちろん定かではないが、「客足」「売れ行き」は机上のデータだけでは予測しきれないという前提があるからこそ、こうした「謎解き」が出てくるのだろう。

 確かに市場調査、マーケティングをデータだけで行うのはかなり難しい。

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