年金繰り下げで一括受給した人の末路、「税務署が延滞税請求」の衝撃

年金繰り下げで一括受給した人の末路、「税務署が延滞税請求」の衝撃

年金 一括受給した人の末路

年金繰り下げで一括受給した人の末路、「税務署が延滞税請求」の衝撃

Photo:PIXTA

年金の受給開始時期を遅らせる場合、「さかのぼって一括で受け取る」という選択肢もある。以前までその一括受給も選択肢の一つと考えていた筆者だが、このたび考えを変えた。一括受給をしたことで税務署から延滞税の支払いを求められた人がいたのだ。しかもそれを不服として裁判を起こし、敗訴していた。いったい何が起きたのかを解説し、併せて一括受給における注意点も確認してみよう。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

■年金を一括受給して延滞税…取り消し求めた人が起こした裁判とは?

 この数カ月、「年金の繰り下げ受給を検討したいが、深田さんはどう思うか」と相談に訪れる人が増えている。これまでに私が書いた記事を読み、メリット、デメリットは理解した上で「自分の場合はどうなのか」を知りたいという。

 数年前まではこのような切り口での相談を受けたことがなかった。「年金の繰り下げ受給」は今、それだけ多くの60代に関心事になってきているのだろう。

 本来、65歳から受け取る年金の受給を遅らせると、年金額は1カ月ごとに0.7%増える。受給開始を5年繰り下げて70歳とすると、65歳時点での年金額の1.42倍、10年繰り下げて75歳にすると1.84倍となる。

 あまり大きな話題になっていないが、65歳以降に受け取らなかった年金を繰り下げ受給する他に、「さかのぼって一括で受け取る」という選択肢もある。

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