【科学で解明】アスリートの移籍とパフォーマンスの変化



 たとえば、移籍前は0.276だった平均打率が、2年後には0.263に下がっている。この低下率は、過去のパフォーマンスの推移が似ていて同じチームにとどまった1103名の選手に比べてはるかに大きい。やはり、フリーエージェントとして移籍したか、球団にトレードされたかは関係なかった。状況の変化によって優れたパフォーマンスが破壊され、選手の成績は悪化した。彼らにとっての隣の芝生は、実際には青くなかったのだ。

 すでに成功を手にしている選手にとって、環境の変化はパフォーマンスを下げるものとなった。非生産的な状況という枠内から解放された選手は、習慣が大きく影響する不調から脱した。彼らはみな厳しいトレーニングを積んでいて、成果主義である。それを思うと、新しい球団環境を生かせたのも納得がいく。だが、習慣の断絶は、習慣が大きく影響する成功を破壊する恐れもある。プロのアスリートであってもそれは変わらない。

 事実、パフォーマンスがのぼり調子の状態で別の球団に移った選手のパフォーマンスは下がっている。

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