進化する動物病院――飼い主とペットにとって本当によい動物病院とは

それぞれの専門病院がひとつのビルにまとまった、総合病院のようなものもあります。

 専門性への特化が進んでいるのは、診療科目だけではありません。犬、猫、鳥というように動物の種類を限定したり、一般診療は行わず予防接種や健康診断だけを行う動物病院もあります。また、往診専門の動物病院も飼い主のニーズが高い分野です。

――飼い主のニーズに合わせてどんどん専門化、細分化が進んでいるということですね。

生田目 そうですね。例えば、私たちが今夏にオープン予定の「神奈川どうぶつ救命救急センター」(相模原市)は、地域に救命救急専門の動物病院が必要だという思いから作ることにした施設です。救命救急病院はERの専門スタッフや設備が必要です。専門的な治療技術に加えてスピードが求められ、専門外の動物医療スタッフでは対応が難しい分野といえるでしょう。

 それだけにスタッフや設備を整えるのはハードルが高く、ニーズに対して十分な救命救急動物病院が全国的に揃っているとはいえない状況です。

 救命救急病院というと、夜間に診察してくれる夜間病院と同じという誤解を受けがちですが、その性質は大きく違います。

 夜や週末など、かかりつけの動物病院が休診のときも診察をしてくれるのが夜間病院です。多くの場合、シフト制の獣医師が1人いるだけなので、救命救急のような重大なケースには十分な対応が難しいはずです。

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