【TBSアナウンサーが教える】 意表を突かれて頭が真っ白になった アナウンサー試験のお題目とは?
2022年05月23日 06時00分 ダイヤモンドオンライン
初の著書『伝わるチカラ』を上梓するTBSの井上貴博アナウンサー。実はアナウンサーになろうとは1ミリも思っていなかったというのだが、一体どのようにして報道の第一線で勝負する「伝わるチカラ」を培ってきたのだろうか?「地味で華がない」ことを自認する井上アナが実践してきた52のことを初公開! 人前で話すコツ、会話が盛り上がるテクなど、仕事でもプライベートでも役立つノウハウと、現役アナウンサーならではの葛藤や失敗も赤裸々に綴る。
■「30秒間、日本の名所でしりとりをしてください」
【前回】からの続き
印象的な演出は、TBSの試験でも経験しています。
それは、当時放映していた『はなまるマーケット』のスタジオセットを使い、土井敏之アナウンサーが進行役となって、私がインタビューを受けるという形式の面接でした。インタビューが一段落し、そこそこ受け答えできたと安堵していたところ、急にスタジオが暗転し、目の前が真っ暗になりました。
えっ、何だ? 真っ暗になったぞ……。
驚いていると、急にピンスポットのライトが光り、視線の先にはいつの間にかお立ち台がしつらえてあります。あっけにとられている私を、土井アナウンサーが促しました。
「井上君、お立ち台へどうぞ」
スタジオ内はシーンとして、物音一つ聞こえてきません。
記事にコメントを書いてみませんか?