メモを見て「遺憾砲」の岸田首相がゼレンスキー大統領に学ぶべきこと

メモを見て「遺憾砲」の岸田首相がゼレンスキー大統領に学ぶべきこと

Photo:JIJI

「極めて遺憾」「まことに遺憾」――。国際政治の舞台で、日本に不利益が生じた際に、首相や閣僚などが異口同音に発する決まり文句だ。しかし、何の実効性もなく、世間では「遺憾砲」とやゆされている。ウクライナで情報発信力を武器に国民を鼓舞し、世界を味方につけるウォロディミル・ゼレンスキー大統領に、日本のトップである岸田文雄首相は多くを学ぶべきではないか。(イトモス研究所所長 小倉健一)

■ゼレンスキー大統領と比べて残念な岸田首相の発信力

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が類いまれな「発信力」でロシアの猛攻に立ち向かっている。コメディー俳優から大統領に就任した44歳は、ソーシャルメディアやメディア出演などを最大限活用し、ロシア軍の残酷さを訴えるとともにウクライナへのさらなる支援を呼びかける。

 戦車や戦闘機といった軍事力で劣勢に立つものの、「情報戦」で優位に立つリーダーは、当初予想された短期間での「首都陥落」を遠ざけた。一瞬で情報が世界中に拡散される時代、わが国は「情報戦」へ備えることはできるのか。

「両国の首都は8193キロメートルを隔てています。平均すると、飛行機で15時間。しかし、自由に対するわれわれの感情、生存への希求、平和への希望にいかほどの距離があるでしょうか。2月24日、私は両国間に何ら距離がないことを理解しました。

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