【左利き×SDGs】教室の窓が「左手側」にあるのはなぜ?脳科学で考える豊かな未来へのカギ

【左利き×SDGs】教室の窓が「左手側」にあるのはなぜ?脳科学で考える豊かな未来へのカギ

Photo: Adobe Stock

いま、「左利き」に注目が集まっている。これだけ多様性が叫ばれる時代において、“利き手の不便”は当たり前として受け入れられていて、おそらく当事者もそれほど気にしていない。
しかし、右利きへの「矯正」という言葉は本当に正しいのか? そもそも、なぜ利き手を変えようとするのだろう? 不便な状況が起こる理由は?
「左利きと右利きでは使っている脳が違い、それは10人に1人のすごいアイデンティティ」と話す左利きの脳内科医・加藤俊徳先生に、「世の中における左利き」について聞いた。(構成:吉田瑞希)

■多様性の時代といいつつ、スルーされがちな左利き

──『1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き』の読者さんのなかには、「左利きはこんなに不便だ」と熱い思いを持っている方も多いですね。マイノリティだけど、実はこれまでスルーされがちだったのでしょうか?

加藤俊徳先生(以下、加藤):物理的に「左利き環境」が圧倒的に少ないですよね。9割の右利きに対して社会インフラが動いているので、左利きはマイノリティにもなれていない、いないものとして考えられているのが実情ではないでしょうか。

 少なくとも僕の体験として、昭和の時代は「右利きに合わせるのが当然」という風潮が当たり前にありました。現代も「多様性の時代」と言いながら、「左利きの権利」は昔と何も変わっていないのではないかと思います。

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