米国随一のベンチャー・キャピタリスト養成機関で「ハンズオンという言葉を使わないように」と教えられる理由とは?

米国随一のベンチャー・キャピタリスト養成機関で「ハンズオンという言葉を使わないように」と教えられる理由とは?

「ハンズオン」という言葉が意味するのは? Photo: Adobe Stock

日本のスタートアップ界隈でよく耳にする「ハンズオン」という言葉。米国随一のベンチャー・キャピタリスト養成機関カウフマン・フェローズ・プログラム(KFP)の教室では、「決してその言葉を使わないように」と否定的に語られていた。「ハンズオン」とは一般に、スタートアップ企業の経営に入り込み、手助けし、成功に導くことを指す。それはベンチャー・キャピタル(VC)の重要な機能と日本では認識され、いい意味で使われるケースが多いだろう。それを使ってはいけない理由とは?
本記事は、ツイッターやズーム、スクエア、パランティア、コインベースなど数々のユニコーンに投資し、シリコンバレーで躍進する日系VC創業者が、KFPで学んだり実践を通して学んできた「急成長企業を見いだす科学的手法」をまとめた新刊書籍『スタートアップ投資のセオリー 米国のベンチャー・キャピタリストは何を見ているのか』より、一部をご紹介していく。

■カウフマンの教室にて

「あなたたちは、ハンズオンという言葉を普段使っている?」

 米国シリコンバレーのベンチャー・キャピタリスト育成プログラム「カウフマン・フェローズ・プログラム(Kauffman Fellows Program)」の授業で、そんな講師の問いかけに、若手のベンチャー投資家の手が次々と挙がります。講師を務めていたのは、シリコンバレーを代表する老舗ベンチャー・キャピタル(VC)、クライナー・パーキンスで当時著名だったベンチャー・キャピタリスト、リサ・スタック(敬称略)でした。

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