大人も知っておきたい教養「世界史」の劇的変化

大人も知っておきたい教養「世界史」の劇的変化

Photo: Adobe Stock

『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』を推してくれたキーパーソンへのインタビューで、その裏側に迫る。
今回は特別編として、日本最高峰の書評ブロガーDain氏と読書猿氏のスゴ本対談「世界史編」が実現。『独学大全』とあわせて読みたい世界史の本について、縦横無尽に語ってもらった。(取材・構成/谷古宇浩司)

■嫉妬する気も起きないほどすごい「新書」

読書猿:以前Dainさんとの世界史対談で、スゴ本として『岩波講座 世界歴史』を取り上げたんですが。

 その後、この本の編者である小川幸司さんが編者として、またとんでもない本を出されたので、ぜひご紹介したいなと思って持ってきました。岩波新書の『世界史の考え方』という本です。

Dain:副題は「シリーズ歴史総合を学ぶ@」。2022年4月から高校で新しい科目「歴史総合」(これまでの世界史に比べ、日本史と世界史関連性を重視する)の授業がスタートしたことを踏まえた新書なんですね!

読書猿:はい。この本、「新書」の範疇を完全に飛び越えています。

@この本一冊(全5章)で初期近代から現代まで、「歴史総合」でやる範囲をカバーしている「網羅性」
A歴史認識を更新する知的営為としての歴史学、という熱い「テーマ」
Bこのテーマをただ論じるのでなく、いわば紙上実演する、鼎談という「構成」

 コンセプトと構成と内容が、きまりすぎてる。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次へ

関連記事(外部サイト)