糖尿病予防に「ビタミンD」は効果あり?産業医科大の研究より

糖尿病予防に「ビタミンD」は効果あり?産業医科大の研究より

写真はイメージです Photo:PIXTA

近年、ビタミンDが2型糖尿病(2DM)の発症を予防する可能性が指摘されている。

 産業医科大学の研究グループは成人の「糖尿病予備群」に対し、骨粗しょう症の治療に使われている活性型ビタミンD製剤の2DM発症予防効果を検討した。

 糖尿病予備群の定義は、空腹時血糖値が126ミリグラム/デシリットル未満、75グラム経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が140〜199ミリグラム/デシリットル、HbA1Cが6.8%以上という3項目を全て満たした場合で、参加1256人の平均年齢は61.3歳、571人が女性で、6割に2DMの家族歴があった。

 また、登録時点で43.6%がビタミンD欠乏と診断されている。

 参加者は活性型ビタミンD製剤1日1回服用群(D薬群:630人)、または偽薬1日1回服用群(626人)にランダムに割り付けられ、それぞれ3年間、追跡調査が行われた。定期検査は3カ月ごとで、2DMと診断された時点で服用は中止された。

 追跡期間中に、D薬群の79人(12.5%)、偽薬群89人(14.2%)が2DMを発症。二つのグループ間で明らかな差は認められなかった。また、糖尿病予備群から正常な血糖値へ回復したか否かを調べた結果、D薬群では145人(23.0%)、偽薬群では126人(20.1%)の血糖値が正常値へ改善されたが、こちらも明らかな差はつかなかった。

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