あなたの手が「絶え間なく」SNSアプリにのびてしまうワケ

あなたの手が「絶え間なく」SNSアプリにのびてしまうワケ

Photo: Adobe Stock

「なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?」SNSに潜むウソ拡散のメカニズムを、世界規模のリサーチと科学的研究によって解き明かした全米話題の1冊『デマの影響力──なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?』がついに日本に上陸した。ジョナ・バーガー(ペンシルベニア大学ウォートン校教授)「スパイ小説のようでもあり、サイエンス・スリラーのようでもある」、マリア・レッサ(ニュースサイト「ラップラー」共同創業者、2021年ノーベル平和賞受賞)「ソーシャル・メディアの背後にある経済原理、テクノロジー、行動心理が見事に解き明かされるので、読んでいて息を呑む思いがする」と絶賛された本書から一部を抜粋して紹介する。

■人間の脳は「いいね!」に反応する

 すでに述べてきたとおり、人間の脳は生まれつき社会的信号を処理するようにできている。では、ソーシャル・メディアを利用すると、私たちの脳には何が起こるのだろうか。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の神経科学者たちはそれを知るために、インスタグラムに似たアプリを作った。そのアプリのフィードで写真を見る時に脳内でどういう反応が起こるかを確かめようとしたのである。

 アプリは、インスタグラムと同じように、何枚もの写真を連続して表示する。若者たちにアプリを利用してもらい、研究者たちはfMRI画像で、その時に脳内のどの部位が明るくなるかを見た(1)。

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