ロッテ百貨店が「約束守らず」韓国・釜山で閉店騒動、ずさん経営に批判

ロッテ百貨店が「約束守らず」韓国・釜山で閉店騒動、ずさん経営に批判

釜山の繁華街、南浦洞にある広場 Photo:PIXTA

韓国第2の都市・釜山にあるロッテデパートが6月1日に突然営業中断し、閉店の危機だと報じられた。韓国を代表する企業の一つであるロッテグループの、しかもデパートが閉店危機とは、いったい何が起こっているのか。その背景を探ると、ロッテ側のお粗末で杜撰(ずさん)な対応が明らかになったのである。(韓国在住ライター 田中美蘭)

■繁華街の再開発のため、デパートとタワーをセットで建設

 釜山(プサン)市内には現在、ロッテデパートが4店ある。今回の騒動の渦中となっているのはそのうちの1店、ロッテデパート・光復(クァンボク)店だ。ロッテデパート光復店は釜山を代表する古くからの繁華街・南浦洞(ナンポドン)に位置し、周辺には韓国最大の水産市場であるチャガルチ市場や、地元の伝統的な市場として親しまれ、映画やドラマのロケ地にも使われる国際市場などがある。コロナ禍前は日本や中国を始め、海外からの旅行者が多く訪れてにぎわっていたが、新型コロナの感染拡大の影響を受けて廃業を余儀なくされた店舗も多い。かつての活気を失っている姿には、胸が痛くなるものがある。さらに今回のロッテデパートの営業中断危機。地元住民からは不安の声が上がっている。

 ロッテデパート光復店がオープンしたのは2009年、元は釜山市の市庁舎があった場所だった。市庁舎の移転に伴い、南浦洞エリアの再開発と活性化のため、ロッテデパートの進出に加え、さらに「ロッテタワー」の建設も計画されていたのである。当初の計画では、「ロッテタワー」は全長428メートル、地上107階建ての高層タワーとして、住居と宿泊施設を含んだ釜山のランドマーク的な存在となると見込まれていた。

 そして釜山市は、デパートだけでなくタワーの建設と完成もセットで行うことを条件に、ロッテ側に土地の使用を許可したのであった。

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