日本がウクライナの徹底抗戦を支持すべき理由、「妥協案」が招き得る末路とは

日本がウクライナの徹底抗戦を支持すべき理由、「妥協案」が招き得る末路とは

Photo:AM POOL/gettyimages

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから4カ月が経過したが、いまだに膠着(こうちゃく)状態が続いている。欧米諸国はこの状況を受け、武器供与などの支援を強化している。しかし、一方で欧米諸国は「ロシアが東部ウクライナを占拠したまま」での早期停戦を望んだり、「領土割譲の妥協案」を提案したりと、「力による一方的な現状変更」を暗に認めているような姿勢も見せている。だが日本はこれらの譲歩案を認め、中途半端な姿勢を示してはならない。その理由とは――。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

■ウクライナ戦争は膠着状態それぞれの思惑で動く欧米諸国

 ロシアがウクライナに軍事侵攻してから4カ月がたった。ロシアによるウクライナ東部への大規模な攻撃とウクライナの徹底抗戦で、戦況は膠着(こうちゃく)状態である。戦争の長期化は避けられない情勢で、さまざまな国が、それぞれの思惑で動いている。
  
 その中で、ボリス・ジョンソン英首相は6月中旬、ウクライナ軍に対する訓練プログラムを提供すると発表した。120日ごとに最大1万人のウクライナ兵を訓練する計画で、具体的には最前線で勝ち抜くためのスキル、基本的な医療訓練、サイバーセキュリティー、対爆発物戦術などを教えるという。

 また、ジョー・バイデン米大統領も6月中旬に、対艦ミサイルシステムやロケット弾、りゅう弾砲、砲弾など、ウクライナに対して総額10億ドルの武器を支援すると発表した。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)